【完】女神達が愛した弟(カットページ掲載済2023.6.17)

Bu-cha

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「飲み過ぎた・・・。」



全員と別れた後、駅のホームで電車を待っている時に小さな声で言ってしまった。
1次会どころか2次回のカラオケまでガッツリ参加し、なんなら盛り上げてきた。



新卒で入社をした時から時代錯誤だと思ってきたけど、出席したらしたで結構面白い。
こういう機会がないと喋れないような人もいるし、普段は聞けないような他の部署の話もあるから。



そんなことを考えながら、でも飲み過ぎて少し気持ち悪い中・・・到着した電車に乗り込んだ。



23時を過ぎた電車は混んでいて、出入口の近くに立って扉の窓ガラスに映る自分の顔を見た。



化粧直しもしていない酔っ払った顔。
でも、変わらず可愛い顔をしている。
27歳になるのに、二十歳くらいにも見える。
自分でも思ってしまうくらいに、可愛い女の子の顔。



そんな自分の可愛い顔を眺めながら気持ち悪くなった。



このまま吐いてしまおうかと思うくらい、とにかく気持ち悪くなってきた・・・。



そんな時、窓ガラス越しに深刻そうな顔をして少し俯いている女の人に気付いた。



サッパリとした顔のつくりで。
でも、どのパーツも配置も整っていて・・・。
毎日何時間見てもくどくならないようなサッパリとした顔の女の人。



知り合いだった。
社会人2年目の冬まで、週に1度は会っていた喫茶店の店員さん。



会話らしい会話はしたこともないけど・・・。
でも、私が憧れるサッパリとした顔で、“いいな”と思いながら毎回見ていた。



その女の人がスーツ姿で深刻そうな顔をしている。
接客中だから笑顔しか見たこともなかったし、それには心配になる。



腕時計を確認してみたら、まだ23時過ぎ。
今日はまだ金曜日・・・。
今日はまだ仕事モード・・・。



そう思いながら、女の人の方を振り向いた・・・。
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