【完】女神達が愛した弟(カットページ掲載済2023.6.17)

Bu-cha

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今年の夏にやっと一人暮らしを始めた。
家族は好きだけど、4歳上のお兄ちゃんも実家をやっと出た。
そうなると、あの家で私1人残るのは辛いものがあった。



「もしかして・・・みかさんは今年27歳ですか?
わたしも今年27歳で・・・。」



「そうです!え~・・・!!大人っぽいですね!!
私はこんな感じなので大人っぽいせいかさんにずっと憧れてて、話してみたいなと思ってて!!」



「それは・・・嬉しいです。
みかさんは凄い可愛いので、わたしもずっと話してみたくて・・・。」



せいかさんが照れた顔で笑ってくれて、笑うと相変わらず可愛い雰囲気になる人だった。
そんなせいかさんの名刺を見ながら少しだけ考えた。



「あの・・・せいかさんって、名前は平仮名なの?
私の名刺も平仮名なんだけど、本当は漢字なんだよね。」



“真坂みか”と書かれた名刺を受け取ってくれたせいかさんを見詰めながら聞いた。
せいかさんは目を見開き驚いた顔をしていて、私が渡した名刺をもう1度見ている。



「わたしも・・・本当は漢字があります・・・。
でも・・・それが嫌で・・・普段は平仮名にしていて・・・。」



「私も!!
総務部の部長にまで頭を下げて、名刺も社員カードも・・・特に問題がない物については全部平仮名で通してる!!」



自分の読みが当たったことに嬉しくなる。
そして、せいかさんも私と同じく自分の名前が嫌なのだと分かり、親近感が湧いた。



そんなせいかさんに、この流れの勢いで言った。



「私の“みか”は、まさかの・・・海の神って書いて“海神”なんだよね!!
本当に恥ずかし~!!」



お父さんが18歳、お母さんは16歳でお兄ちゃんを生んだ元ヤンで。
ちなみに、お兄ちゃんは大きな海と書いて・・・まさかの“大海(オーシャン)”。
漢字は普通なのに読みがオーシャンとか、キラキラネームの代表みたいな名前で。



お兄ちゃんにそんな名前を付けてしまった両親は、妹の私に“海”の“神”で“海神(みか)”なんて名前を付けてしまった。



恥ずかし過ぎる・・・。
恥ずかし過ぎて、自分の名前は大嫌いだった。



そんな恥ずかしい本当の名前をせいかさんに教えてしまい、せいかさんの反応を見るのが少し恐かった。



せいかさんは私が渡した名刺を見下ろしていて、表情はよく見えなかった。



でも、口をゆっくりと開いたのは分かり・・・



その口から出てきた言葉は・・・




















「わたしの“せいか”は・・・星の神と書いて・・・“星神”だよ・・・。」





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