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☆本橋 星神........
金曜日、箕輪さんとランチに出ている間、何度かスマホでメッセージのやり取りをする。
「本橋さんがスマホ弄るの珍しいね。
・・・弟さん?」
“弟さん”という名前にドキリとしたけど、すぐに首を横に振った。
「知り合いの人です。」
「知り合いの人か・・・。
知り合いの人と連絡取ってるの?」
「喫茶店で働いていた時の常連さんで。
先週の金曜日に久しぶりに電車で会って、連絡先を交換したんです。
飲みに誘ってくれたのでそのやり取りをしていて!」
海神ちゃんからお誘いがあった。
それが凄い嬉しくて、自然と笑顔になる。
箕輪さんは食べようとしていたパスタを食べず、そのまま口を大きく開けた状態で固まりわたしを見た。
そんな顔でも美人なままで感心していると、箕輪さんが少し顔を歪めて聞いてきた。
「その誘い、乗るの?」
「はい、今そのお返事をして待ち合わせのやり取りをしていて!」
「そっか~・・・そうなんだー、そっかー。」
箕輪さんは綺麗な顔を作り物のように綺麗な笑顔にして頷いている。
そのままの笑顔のままフォークを置いて、私をジッと見詰めてきて・・・
「本橋さんって、今好きな人いるのー?」
と・・・。
初めてそんな質問をされた。
そんな初めての質問には戸惑ってしまい、何て言おうか必死に考える・・・。
そしたら、箕輪さんが困った顔で笑って・・・
「好きな人いるんだね。」
バレバレだったようでそう言われてしまった。
「はい・・・います・・・。」
「そっかー・・・どんな人が好きなの?」
「キラキラ輝く、本物の男の人が好きですね・・・。」
わたしが答えると箕輪さんは少し考えた顔になり・・・
「どういう風に輝いて、どういう風に本物だといいの?」
「それは・・・わたしのことを大好きでいてくれて、愛してくれる男の人です。」
恥ずかしいけどそう答えると、箕輪さんが少し驚いた顔をした。
「それでいいの?もっと他に何かないの?」
「ないです。小さな頃からそれにずっと憧れていたので。」
「そうなんだ。何かのテレビとか映画とか?」
箕輪さんがパスタをまた食べ始めながら聞いてきた。
それでも綺麗な顔のままの箕輪さんを見ながらわたしは答える・・・。
「父です。」
わたしの答えに箕輪さんがまた顔を上げた。
それには照れてしまうけど、それでも続ける。
「わたしは父のことが大好きで。
そんな父はわたしの母のことが大好きで。
母を見る父の姿を見ていて、わたしは父にずっと憧れていて・・・。
父みたいな人がわたしの好きな人です。」
金曜日、箕輪さんとランチに出ている間、何度かスマホでメッセージのやり取りをする。
「本橋さんがスマホ弄るの珍しいね。
・・・弟さん?」
“弟さん”という名前にドキリとしたけど、すぐに首を横に振った。
「知り合いの人です。」
「知り合いの人か・・・。
知り合いの人と連絡取ってるの?」
「喫茶店で働いていた時の常連さんで。
先週の金曜日に久しぶりに電車で会って、連絡先を交換したんです。
飲みに誘ってくれたのでそのやり取りをしていて!」
海神ちゃんからお誘いがあった。
それが凄い嬉しくて、自然と笑顔になる。
箕輪さんは食べようとしていたパスタを食べず、そのまま口を大きく開けた状態で固まりわたしを見た。
そんな顔でも美人なままで感心していると、箕輪さんが少し顔を歪めて聞いてきた。
「その誘い、乗るの?」
「はい、今そのお返事をして待ち合わせのやり取りをしていて!」
「そっか~・・・そうなんだー、そっかー。」
箕輪さんは綺麗な顔を作り物のように綺麗な笑顔にして頷いている。
そのままの笑顔のままフォークを置いて、私をジッと見詰めてきて・・・
「本橋さんって、今好きな人いるのー?」
と・・・。
初めてそんな質問をされた。
そんな初めての質問には戸惑ってしまい、何て言おうか必死に考える・・・。
そしたら、箕輪さんが困った顔で笑って・・・
「好きな人いるんだね。」
バレバレだったようでそう言われてしまった。
「はい・・・います・・・。」
「そっかー・・・どんな人が好きなの?」
「キラキラ輝く、本物の男の人が好きですね・・・。」
わたしが答えると箕輪さんは少し考えた顔になり・・・
「どういう風に輝いて、どういう風に本物だといいの?」
「それは・・・わたしのことを大好きでいてくれて、愛してくれる男の人です。」
恥ずかしいけどそう答えると、箕輪さんが少し驚いた顔をした。
「それでいいの?もっと他に何かないの?」
「ないです。小さな頃からそれにずっと憧れていたので。」
「そうなんだ。何かのテレビとか映画とか?」
箕輪さんがパスタをまた食べ始めながら聞いてきた。
それでも綺麗な顔のままの箕輪さんを見ながらわたしは答える・・・。
「父です。」
わたしの答えに箕輪さんがまた顔を上げた。
それには照れてしまうけど、それでも続ける。
「わたしは父のことが大好きで。
そんな父はわたしの母のことが大好きで。
母を見る父の姿を見ていて、わたしは父にずっと憧れていて・・・。
父みたいな人がわたしの好きな人です。」
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