【完】女神達が愛した弟(カットページ掲載済2023.6.17)

Bu-cha

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1週間後・・・



白くて柔らかい手、それを小刻みに震わせている小池さんの手を私がしっかりと握る。



相川薬品の社長室、社長の相川社長を目の前に弟君と私と小池さんが応接ソファーに座っている。



60歳くらいの相川社長が小池さんをジッと見詰めていて・・・。
少ししてから弟君を見た。



「隼人の不倫調査はどうだった?」



「してますね!不倫!!」



「そうだろうね、そういう男だからね。」



そういう男だと分かった上で自分の娘と結婚させた相川社長・・・。



小池さんの震え続ける手をしっかり握る。



「ところで、どうして“難波”の奥さんがいるんだろう?」



“難波”さんとは、結婚後の小池さんの名字。
小池さんは結婚後も旧姓のまま仕事を続けていた。



「難波さんが村田隼人さんの不倫相手ですので連れて来ました!!」



弟さんがフニャッとした笑顔で、今時の若者らしく軽い感じで報告をした。
それには相川社長も驚いていて・・・



でも、すぐに・・・



「難波の奥さんだろ?あり得ない。」



「難波さんは今年45歳ですよね?
30歳の奥さんからしてみたら歳ですしね、物足りなかったんじゃないですか?」



「難波が選んだ人なら、そんなのはあり得ない。」



「難波さんのこと信頼されてるんですか?」



「それはそうだろ、僕が難波を取締役に選んだ。」



「そして、取締役から降格をさせて地方の支社に飛ばした!!
奥さん、そんな旦那さんに愛想が尽きたんじゃないですか?」



弟君がそう言うと、相川社長が少し考えた顔をしながらも小池さんを見た。



「そうなのか?」



相川社長の問い掛けに小池さんは何も答えない。
答えないというよりは答えられない。
泣きすぎて、答えられないから。
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