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□真坂 海神.......
「小池さん!」
オフィスビルの非常階段、小池さんがそこでたまにサボっていると女の子達からの噂で聞いた。
何度か確認しに行くと3回目で小池さんを発見することが出来た。
非常階段に腰を掛け、少しふくよかな身体を小さくして俯いている。
私の呼び掛けにも気付かないのか反応をしなくて・・・
私は小池さんの隣に静かに座った。
それでも小池さんは気付かない。
泣き崩れていた小池さんを思い出し、小池さんの丸まった背中にソッと手を添えた。
そしたら、ビクッと大きく身体を震わせて私を見た。
私の顔を見た小池さんは目を大きく見開き、身体を震わせ始めた・・・。
そんな小池さんに出来るだけ優しく笑いかける。
「少し、話を聞きたいです。本当の話を。
気になって気になって、眠れなくて。」
「まさか、あんなところに真坂さんがいるとは思わなくて・・・。」
「それも女の子と、ね?
私の大好きな人なんです。
私も女の子とあそこにいたのはバレたくないですね、出来れば。」
私が笑うと小池さんは困った顔をしながらも可愛く笑った。
“可愛い人”だなと思った。
初めてこうして喋ってみて、すぐに“可愛い人”だと思った。
それくらい、雰囲気も声も喋り方も可愛い。
女の子達にはそれがぶりっ子に見えるのかもしれないけど、私には“可愛い人”なだけに見える。
そんな“可愛い”小池さんに聞いた。
女の子達からは悪い印象を持たれる小池さんに。
営業部の部長からも気に入られていて、中岡部長にグイグイだった小池さんに。
研究職の矢田さんにもグイグイだった小池さんに。
製薬業界で3番目に大きな会社、相川薬品の元取締役が旦那さんの小池さんに。
その会社の社長の婿養子とラブホテルに入っていた小池さんに。
“可愛い人”にしか見えない小池さんに、聞いた。
「この前の10万円を超えた接待費用の稟議書、あれ本当に申請書通り接待してたんですか?」
小池さんがまた目を大きく見開いた。
この前のラブホテルのことを聞かれると思っていたのだと思う。
でも、加賀製薬の経理部に所属している私にとっては、こっちの方が本命。
小池さんを真っ直ぐ見詰めていると、小池さんの目には涙が溜まってきて・・・
クスクスと可愛く笑いながら、その涙を流した・・・。
「小池さん!」
オフィスビルの非常階段、小池さんがそこでたまにサボっていると女の子達からの噂で聞いた。
何度か確認しに行くと3回目で小池さんを発見することが出来た。
非常階段に腰を掛け、少しふくよかな身体を小さくして俯いている。
私の呼び掛けにも気付かないのか反応をしなくて・・・
私は小池さんの隣に静かに座った。
それでも小池さんは気付かない。
泣き崩れていた小池さんを思い出し、小池さんの丸まった背中にソッと手を添えた。
そしたら、ビクッと大きく身体を震わせて私を見た。
私の顔を見た小池さんは目を大きく見開き、身体を震わせ始めた・・・。
そんな小池さんに出来るだけ優しく笑いかける。
「少し、話を聞きたいです。本当の話を。
気になって気になって、眠れなくて。」
「まさか、あんなところに真坂さんがいるとは思わなくて・・・。」
「それも女の子と、ね?
私の大好きな人なんです。
私も女の子とあそこにいたのはバレたくないですね、出来れば。」
私が笑うと小池さんは困った顔をしながらも可愛く笑った。
“可愛い人”だなと思った。
初めてこうして喋ってみて、すぐに“可愛い人”だと思った。
それくらい、雰囲気も声も喋り方も可愛い。
女の子達にはそれがぶりっ子に見えるのかもしれないけど、私には“可愛い人”なだけに見える。
そんな“可愛い”小池さんに聞いた。
女の子達からは悪い印象を持たれる小池さんに。
営業部の部長からも気に入られていて、中岡部長にグイグイだった小池さんに。
研究職の矢田さんにもグイグイだった小池さんに。
製薬業界で3番目に大きな会社、相川薬品の元取締役が旦那さんの小池さんに。
その会社の社長の婿養子とラブホテルに入っていた小池さんに。
“可愛い人”にしか見えない小池さんに、聞いた。
「この前の10万円を超えた接待費用の稟議書、あれ本当に申請書通り接待してたんですか?」
小池さんがまた目を大きく見開いた。
この前のラブホテルのことを聞かれると思っていたのだと思う。
でも、加賀製薬の経理部に所属している私にとっては、こっちの方が本命。
小池さんを真っ直ぐ見詰めていると、小池さんの目には涙が溜まってきて・・・
クスクスと可愛く笑いながら、その涙を流した・・・。
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