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「4人でイチャイチャするなよ!!」
しばらく笑っていたら、暗闇の中でそんな声が聞こえた。
見てみると・・・
村田さんだとは思うけど、数人いるように見えて・・・
「ホタルいる~!!」
「凄い田舎だね!!」
「花火買ってきた~!!」
元気な男の子達の声が・・・。
「お前らまで来たのかよ!?
仕事どうした!?」
弟さんが3人の“弟”達に聞くと、“1日くらいいいじゃん”と声を揃えて笑っている。
その時、家の電気がついた。
今度はそっちを見てみると、縁側には90歳を過ぎたおじいちゃんとおばあちゃんが。
嬉しそうな笑顔で切ってくれたスイカを置いてくれた。
「お友達も沢山来たのね~。
部屋も布団も沢山あるからね。」
そんなことを言って、みんなを当たり前かのように受け入れてくれ・・・。
お父さんのことも、わたしのお母さんのことも、わたしのことも受け入れてくれたおじいちゃんとおばあちゃん。
最近、息子であるお父さんの“お父さん”が気まずそうに帰って来て、それも当たり前かのように受け入れていたとさっき近所の人から聞いた。
「“取締役”!明日は海行こう!!
海も車少し走らせればあるんでしょ!?」
“弟”達がスイカを食べながら花火をし、そんなことまで聞いてきた。
「海にもお前らまで来るのかよ!?」
「俺も行く!!本橋だけが弟の裸見れるとかズルイからな!!」
「村田さんは帰ってください!!
“隠れ家”のゲイバーでもバイトしてるから弟さんのことは諦めてくださいよ!!」
「“お互い頑張ろう”って結月と約束したから、俺も頑張らないと!!」
相川社長の娘さんの、結月さん。
村田さんと謝罪に回った後、相川社長は自ら社長を退任した。
娘さんは“社長の娘”ではなくなり、今はやっと自由に生きているそう。
そして、相川薬品の新社長には難波さんが就任した。
会社を設立してから初めて、親族以外の人が就任をしたらしい。
でも、就任後すぐに相川薬品は業界で3位から2位になった。
というのも・・・
「小池さんが加賀製薬を退職したから、うちの会社は今結構ピンチなんだよね。
お客さんが小池さんについていっちゃったから。」
海神ちゃんが抑揚のない声でそう言って、わたしにスイカを渡してくれた。
小池さんはあれから加賀製薬を退職し、旦那さんが社長になった相川薬品に転職をした。
相川薬品の営業職として今は加賀製薬の頃よりも実力を発揮しているらしい。
「うちの会社、業界で1番だからってそれに胡座をかいているような社員も多いから。
箕輪さんが戻った時も影でグチグチ言っててムカついちゃった。」
「箕輪さん、大丈夫かな?」
「あの人はテキパキ淡々と仕事をしてるけど、中岡部長の方が心配してて凛々しいイケメンが気弱な犬みたいな顔になってる。」
それには笑ってしまうと、海神ちゃんも省エネモードで小さく笑っていた。
弟さんだけではなく海神ちゃんと弟君とも合わせて取った夏休み。
その夏休みで、わたしのおじいちゃんとおばあちゃんの家に来た。
夜は星も見えて近くに海もある。
星空の下、2人の“弟”と3人の“弟”達が花火をして大はしゃぎしている。
気配も消せるし演技も出来る“弟”達が。
その花火の光りは“雷”のような光りにも見える。
“本物”か“別物”か“偽物”か。
そんなことはもうよく分からないくらい、5人の“弟”はソックリの見た目になってしまって・・・。
静かに輝く星空の下、雷のような花火の光りの中笑っている“弟”達を海神ちゃんと笑いながら眺める。
「本橋、自分が女神だからって余裕かよ!!」
村田さんだけが違う姿でそんなことを言ってきて・・・。
「今せっかく穏やかに終われそうだったのに、村田さん酷いです!!」
「“星”の“神”で“星神”っていう壮大な名前で、穏やかに過ごせるわけないだろ!!」
村田さんがそんな意地悪を言ってきた時・・・
1台の車が走ってきた・・・。
車から1人のおじいさんが慌てた様子で降りてきて・・・
「本橋さん・・・!!
本橋さんの息子さん、大きな会社の探偵だったよね・・・!?
東京に住んでるうちの娘が数日前から行方不明になってるらしくて・・・!!」
それに驚いてるいると、“弟”達の花火がタイミング良く終わった・・・。
「「「「「話、聞かせて貰えますか?」」」」」
5人の“弟”がおじいさんに静かに向き合った・・・。
花火はとっくに終わっているのに、どこかビリビリとした空気をなんとなく感じる。
そして、2人の“弟”が縁側にいる海神ちゃんとわたしを振り返った。
「「一緒にいける?
女神達がいると上手くいくから。」」
2人の声が揃い、海神ちゃんと顔を見合わせた。
そして・・・2人で笑いながら立ち上がる。
5人の“弟”達の元へ、海神ちゃんと歩き出す・・・。
わたしと同じ、名前に“神”が付く海神ちゃんと一緒に・・・。
わたし達のことを“女神達”と言ってくれる“弟”の元へ・・・。
「俺のこと、忘れてるだろ?」
大変なことに、ゲイの経験がある弟さんの前にゲイの村田さんという恋敵まで現れてしまい・・・
名前以外は普通だと思っていたわたしは、普通ではない結婚生活を送ることになりそうだった・・・。
「これ早く終わらせて、残りの夏休みで子作りしないとな。」
「俺も!!!」
そういうことらしいので、2人の女神もしっかり協力していこうと思います。
end.........
しばらく笑っていたら、暗闇の中でそんな声が聞こえた。
見てみると・・・
村田さんだとは思うけど、数人いるように見えて・・・
「ホタルいる~!!」
「凄い田舎だね!!」
「花火買ってきた~!!」
元気な男の子達の声が・・・。
「お前らまで来たのかよ!?
仕事どうした!?」
弟さんが3人の“弟”達に聞くと、“1日くらいいいじゃん”と声を揃えて笑っている。
その時、家の電気がついた。
今度はそっちを見てみると、縁側には90歳を過ぎたおじいちゃんとおばあちゃんが。
嬉しそうな笑顔で切ってくれたスイカを置いてくれた。
「お友達も沢山来たのね~。
部屋も布団も沢山あるからね。」
そんなことを言って、みんなを当たり前かのように受け入れてくれ・・・。
お父さんのことも、わたしのお母さんのことも、わたしのことも受け入れてくれたおじいちゃんとおばあちゃん。
最近、息子であるお父さんの“お父さん”が気まずそうに帰って来て、それも当たり前かのように受け入れていたとさっき近所の人から聞いた。
「“取締役”!明日は海行こう!!
海も車少し走らせればあるんでしょ!?」
“弟”達がスイカを食べながら花火をし、そんなことまで聞いてきた。
「海にもお前らまで来るのかよ!?」
「俺も行く!!本橋だけが弟の裸見れるとかズルイからな!!」
「村田さんは帰ってください!!
“隠れ家”のゲイバーでもバイトしてるから弟さんのことは諦めてくださいよ!!」
「“お互い頑張ろう”って結月と約束したから、俺も頑張らないと!!」
相川社長の娘さんの、結月さん。
村田さんと謝罪に回った後、相川社長は自ら社長を退任した。
娘さんは“社長の娘”ではなくなり、今はやっと自由に生きているそう。
そして、相川薬品の新社長には難波さんが就任した。
会社を設立してから初めて、親族以外の人が就任をしたらしい。
でも、就任後すぐに相川薬品は業界で3位から2位になった。
というのも・・・
「小池さんが加賀製薬を退職したから、うちの会社は今結構ピンチなんだよね。
お客さんが小池さんについていっちゃったから。」
海神ちゃんが抑揚のない声でそう言って、わたしにスイカを渡してくれた。
小池さんはあれから加賀製薬を退職し、旦那さんが社長になった相川薬品に転職をした。
相川薬品の営業職として今は加賀製薬の頃よりも実力を発揮しているらしい。
「うちの会社、業界で1番だからってそれに胡座をかいているような社員も多いから。
箕輪さんが戻った時も影でグチグチ言っててムカついちゃった。」
「箕輪さん、大丈夫かな?」
「あの人はテキパキ淡々と仕事をしてるけど、中岡部長の方が心配してて凛々しいイケメンが気弱な犬みたいな顔になってる。」
それには笑ってしまうと、海神ちゃんも省エネモードで小さく笑っていた。
弟さんだけではなく海神ちゃんと弟君とも合わせて取った夏休み。
その夏休みで、わたしのおじいちゃんとおばあちゃんの家に来た。
夜は星も見えて近くに海もある。
星空の下、2人の“弟”と3人の“弟”達が花火をして大はしゃぎしている。
気配も消せるし演技も出来る“弟”達が。
その花火の光りは“雷”のような光りにも見える。
“本物”か“別物”か“偽物”か。
そんなことはもうよく分からないくらい、5人の“弟”はソックリの見た目になってしまって・・・。
静かに輝く星空の下、雷のような花火の光りの中笑っている“弟”達を海神ちゃんと笑いながら眺める。
「本橋、自分が女神だからって余裕かよ!!」
村田さんだけが違う姿でそんなことを言ってきて・・・。
「今せっかく穏やかに終われそうだったのに、村田さん酷いです!!」
「“星”の“神”で“星神”っていう壮大な名前で、穏やかに過ごせるわけないだろ!!」
村田さんがそんな意地悪を言ってきた時・・・
1台の車が走ってきた・・・。
車から1人のおじいさんが慌てた様子で降りてきて・・・
「本橋さん・・・!!
本橋さんの息子さん、大きな会社の探偵だったよね・・・!?
東京に住んでるうちの娘が数日前から行方不明になってるらしくて・・・!!」
それに驚いてるいると、“弟”達の花火がタイミング良く終わった・・・。
「「「「「話、聞かせて貰えますか?」」」」」
5人の“弟”がおじいさんに静かに向き合った・・・。
花火はとっくに終わっているのに、どこかビリビリとした空気をなんとなく感じる。
そして、2人の“弟”が縁側にいる海神ちゃんとわたしを振り返った。
「「一緒にいける?
女神達がいると上手くいくから。」」
2人の声が揃い、海神ちゃんと顔を見合わせた。
そして・・・2人で笑いながら立ち上がる。
5人の“弟”達の元へ、海神ちゃんと歩き出す・・・。
わたしと同じ、名前に“神”が付く海神ちゃんと一緒に・・・。
わたし達のことを“女神達”と言ってくれる“弟”の元へ・・・。
「俺のこと、忘れてるだろ?」
大変なことに、ゲイの経験がある弟さんの前にゲイの村田さんという恋敵まで現れてしまい・・・
名前以外は普通だと思っていたわたしは、普通ではない結婚生活を送ることになりそうだった・・・。
「これ早く終わらせて、残りの夏休みで子作りしないとな。」
「俺も!!!」
そういうことらしいので、2人の女神もしっかり協力していこうと思います。
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