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そして知った、このオジサン2人組の正体・・・。
「来たね、“矢田”。」
いつも“武蔵君”と呼んでいた“オジサン”が俺のことを“矢田”と呼んだ。
それに俺は少し笑いながらお辞儀をする。
「今日からよろしくお願いします。」
“オジサン”は加賀製薬に勤めている人で・・・
「矢田君、研究1本で大丈夫だからな。」
加賀さんは、加賀製薬の代表取締役だった・・・。
就職先なんて何も考えずに勉強をしていた俺の元に、ある日“オジサン”ではなく加賀さんが部屋に入ってきたかと思ったら・・・
やけに俺のことをジロジロと見てきた。
何かと思っていると、加賀さんが俺の前で珍しく困った顔をしていて・・・
「今度・・・10月中に1度、我が家に遊びに来ないか?」
「“オジサン”もいるんですか?」
「いない・・・。」
「それなら行く意味もありませんので行きません。」
「そうだろうな。」
加賀さんは困った顔のまま笑って、片手で額を少しだけ抑えた。
「じゃあ、代わりにうちの会社に入社しないか?」
「うちの会社?」
「加賀製薬。」
それには驚き加賀さんを見た。
そんな俺に加賀さんは目を光らせた。
父さんがよく言っている。
目も武器になると。
それが初めてよく分かった瞬間だった。
「そこに“オジサン”もいる。」
そんな流れで、俺は加賀製薬の研究職として入社をした。
「来たね、“矢田”。」
いつも“武蔵君”と呼んでいた“オジサン”が俺のことを“矢田”と呼んだ。
それに俺は少し笑いながらお辞儀をする。
「今日からよろしくお願いします。」
“オジサン”は加賀製薬に勤めている人で・・・
「矢田君、研究1本で大丈夫だからな。」
加賀さんは、加賀製薬の代表取締役だった・・・。
就職先なんて何も考えずに勉強をしていた俺の元に、ある日“オジサン”ではなく加賀さんが部屋に入ってきたかと思ったら・・・
やけに俺のことをジロジロと見てきた。
何かと思っていると、加賀さんが俺の前で珍しく困った顔をしていて・・・
「今度・・・10月中に1度、我が家に遊びに来ないか?」
「“オジサン”もいるんですか?」
「いない・・・。」
「それなら行く意味もありませんので行きません。」
「そうだろうな。」
加賀さんは困った顔のまま笑って、片手で額を少しだけ抑えた。
「じゃあ、代わりにうちの会社に入社しないか?」
「うちの会社?」
「加賀製薬。」
それには驚き加賀さんを見た。
そんな俺に加賀さんは目を光らせた。
父さんがよく言っている。
目も武器になると。
それが初めてよく分かった瞬間だった。
「そこに“オジサン”もいる。」
そんな流れで、俺は加賀製薬の研究職として入社をした。
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