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そんな状態の私に正常な判断が出来るわけがなく・・



「お邪魔します・・・。」



昨日に引き続き今日も矢田さんの家に来てしまった。
土曜日の今日は面接が20時で終わるよう日程調整が出来ていたから。



一緒にいたいと思ってしまう・・・。
この人とまだ一緒にいたいと、私の心はそう思ってしまう・・・。



だから、帰りの電車の中でこの人から誘われ素直に頷いてしまった・・・。



どうやって受けかわしていくのか分からなくなってしまった・・・。



この見た目になってからずっと、私は受けかわしてきたのに・・・。



可愛い可愛い見た目にはなったけど、それは恋愛をする為ではなかったから・・・。



苦手な恋愛をする為ではない。
私は恋愛をするつもりはない。
もう、あんなに精神が乱れることは嫌だから。



でも、ペットボトルのキャップを閉めてしまった・・・。
もう揺れることはないから乱れることがなさそうで・・・。
あんな風に乱れることはなさそうで・・・。



アクエリアスのペットボトルの中、少しの女も留まっているからか、私は少しの女としてこの人といることが出来ている・・・。



可愛い可愛い見た目で、少しの女として・・・。
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