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「妙子、隣の中学の鮫島君と同じ小学校だったんだよね!?」
中学3年生になって数日後、初めて同じクラスになった女の子達に囲まれたかと思ったらそんな嫌な名前を出された。
「同じ小学校だったね~。
最後の最後までぶっ飛ばせなかった!!!」
私がそう答えると、女の子達は面白そうに少し高い声で笑った。
「連絡先とか知らない!?
めっっちゃ格好良いよね!?
鮫島君と同じ小学校の他の子からは、妙子が仲良かったって聞いたんだよね!!」
「話したいんだけど!!
どうにかして繋がりたい!!!」
女の子達がそんなことをワクワクソワソワした様子で私に言ってくる。
「連絡先なんて知らな・・・あ、家の電話番号ならもしかしたらお母さんが知ってるかも。
サメと喧嘩した時に前歯欠けたから、その後にお母さんから謝罪があって。」
「たまになくなってる前歯、鮫島君との喧嘩でなの!?」
ビックリした様子で女の子達に聞かれ、私は笑いながら頷く。
「でも、家電か~・・・。
スマホの連絡先知らない?」
「知らないし、私がスマホ持ってないからな~!!」
そう答えると女の子達がもっと驚いた顔になった。
「妙子持ってないの!?」
「持ってない、別に何も不便じゃないよ?
皆あれで何してるの?」
「何って・・・。
色んなアプリ入れられるし・・・あとは友達とメッセージで会話したり電話したり・・・。
待ち合わせだってスマホでやり取りするし。」
「あと私は彼氏いるからスマホなければつまんない。」
「私は良い感じの男子とも連絡取ってる!」
女の子達がそんなことを可愛らしい笑顔で言ってくる。
凄く女の子らしい感じで・・・。
中学3年生になって、同級生の女の子達はもっともっと女の子らしくなってきたように思う。
「手紙交換じゃなくて、皆あれになったんだ?」
小学生の時は手紙交換をしていた女の子達。
今ではスマホでそんなことをしているらしい。
毎月届く拳からの手紙に精神を乱している私にはよく分からない世界の話だと思った。
中学3年生になって数日後、初めて同じクラスになった女の子達に囲まれたかと思ったらそんな嫌な名前を出された。
「同じ小学校だったね~。
最後の最後までぶっ飛ばせなかった!!!」
私がそう答えると、女の子達は面白そうに少し高い声で笑った。
「連絡先とか知らない!?
めっっちゃ格好良いよね!?
鮫島君と同じ小学校の他の子からは、妙子が仲良かったって聞いたんだよね!!」
「話したいんだけど!!
どうにかして繋がりたい!!!」
女の子達がそんなことをワクワクソワソワした様子で私に言ってくる。
「連絡先なんて知らな・・・あ、家の電話番号ならもしかしたらお母さんが知ってるかも。
サメと喧嘩した時に前歯欠けたから、その後にお母さんから謝罪があって。」
「たまになくなってる前歯、鮫島君との喧嘩でなの!?」
ビックリした様子で女の子達に聞かれ、私は笑いながら頷く。
「でも、家電か~・・・。
スマホの連絡先知らない?」
「知らないし、私がスマホ持ってないからな~!!」
そう答えると女の子達がもっと驚いた顔になった。
「妙子持ってないの!?」
「持ってない、別に何も不便じゃないよ?
皆あれで何してるの?」
「何って・・・。
色んなアプリ入れられるし・・・あとは友達とメッセージで会話したり電話したり・・・。
待ち合わせだってスマホでやり取りするし。」
「あと私は彼氏いるからスマホなければつまんない。」
「私は良い感じの男子とも連絡取ってる!」
女の子達がそんなことを可愛らしい笑顔で言ってくる。
凄く女の子らしい感じで・・・。
中学3年生になって、同級生の女の子達はもっともっと女の子らしくなってきたように思う。
「手紙交換じゃなくて、皆あれになったんだ?」
小学生の時は手紙交換をしていた女の子達。
今ではスマホでそんなことをしているらしい。
毎月届く拳からの手紙に精神を乱している私にはよく分からない世界の話だと思った。
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