【完】拳に愛を込めて(カットページ掲載済2023.4.30、詳細は内容欄に記載)

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12-10

そんなことを言ってきた・・・。
昨日からめちゃくちゃ美人なお姉さんと一緒にいると、そんなことを言ってきた・・・。



急にそんなことを言われて・・・
そんな、攻撃みたいな言葉を言われて・・・
拳のことが大好きな私にとっては攻撃になる言葉を言ってきて・・・



私を見ながら大爆笑し、まだ続ける・・・



まだ、攻撃を続けてくる・・・。



「めちゃくちゃ美人なお姉さんの裸も見て、そんなお姉さんからめちゃくちゃ美味しい唐揚げまで作って貰って。」



そんなことを言って、私を攻撃してくる・・・。



そして・・・



爆笑しながらも・・・



瞳が変わった・・・。



拳の瞳が変わった・・・。



身体にも力が入った・・・。



全身に力が入った・・・。



そんな拳の姿を見て・・・



振動させられた・・・。



だって、この瞳は・・・



この力の入り方は・・・



恋をしている人のソレだったから・・・。



拳がそんな瞳で・・・



身体に力を入れて・・・



口を開いた・・・。



爆笑から一旦閉じていた口を、ゆっくりと開いた・・・。



そして・・・



「妙・・・。」



私を呼んできた。



私を“妙”と呼んできた。



“女が少ない”と書いて“妙”という私を、呼んできた・・・。



綺麗に・・・



入った・・・。



それで、綺麗に入った・・・。



何とか受けてかわしていた攻撃・・・。



でも、“妙”と呼ばれた瞬間・・・



綺麗に入ってしまった・・・。



私の心に・・・



私の精神に・・・。



そして、大きく揺さぶられただけでなく・・・



振動させられた・・・。



大きく大きく、振動させられた・・・。



強く握り締めた両手が震えてくる。



いつの間にか強く強く握り締めていた両手が、震えてくる・・・。



拳がまた何か攻撃をしてくるのが動きで分かったので、その前に口を開いた。



私の方が先に、口を開いた。

















「私の名前、“妙”じゃないから。」





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