上 下
215 / 295
13

13-13

しおりを挟む
翌日・・・



「強みを教えて下さい。」



矢田さんのメモに“△”と書かれた人に、矢田さんがそう聞いた。
“△”と書かれた人・・・私が資料を確認すると、やっぱり矢田さんの会社から紹介された人。



その人が自分の強みを話し始める。



そしたら・・・



やっぱり感じる。



五感で感じる・・・。



ある程度強い人なのだと、感じる・・・。



「今日、良い状態ですね。
そんな感じで見てください。」



“△”と書かれた人が面接の部屋を出た後、矢田さんがそう言ってきた。
昨日までは必要最低限しか話してこなかったのに、急にそんなことを言ってきた。



「はい。」



それに短く返事だけをした。
昨日空手道場で正座をして鎮めてきたから。
何も乱れていない。
私の精神は何も乱れていない。



空手道場で精神を鎮めたことにより、これまで以上に集中出来ている。



そう自分でも感じる。



そう感じていた時、また面接の部屋の扉がノックされた。



そして、入ってきた・・・。



その人物を見て・・・少しだけビックリした。



そしてもっとビックリしたのは・・・



私の隣に座る矢田さんが・・・



矢田さんが・・・



まさかの、



まさかの、



“花丸”をつけた・・・。



“○”でも“✕”でも“△”でもなく・・・



まさかの、“花丸”をつけた・・・。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

ボクらは魔界闘暴者!

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:2

ショートショート集「どうしてこうなった高校」

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

うさぎのキスは少々苦い

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:7

記憶にないプロポーズをやり直して結婚した。

BL / 完結 24h.ポイント:63pt お気に入り:43

クールな年下男子は、俺の生徒で理想のお嫁さん!?

BL / 完結 24h.ポイント:78pt お気に入り:173

短編 できる限りミステリー

ミステリー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

処理中です...