235 / 295
14
14-17
しおりを挟む
「拳が・・・高校2年生の時から・・・?」
私が聞くと松居先生は深く頷いた。
「お前達、珍しく口喧嘩したんだろ?
その翌週にまた拳が来て、それを妙に渡すように頼まれたんだよ。
辞めたとは伝えたけど・・・俺も拳も妙はしばらくしたら戻ってくるだろうと思ってた。」
松居先生が苦笑いしながら私の胸の辺りを見てくる。
「妙、それ持ってるからな。
そう簡単に信念を曲げられるような奴なわけなかったな。」
「私・・・何持ってるんですか?」
「それは拳から聞け。」
松居先生にそう言われ、私は手に持った拳からのメモ用紙を見下ろす。
「拳、その日から毎週日曜日はここに来てたぞ。」
その言葉には驚き顔を上げた。
「妙を待ってた。
毎週日曜日、東京に来て妙を待ってた。」
「それは・・・ついでだと思うけど。
私に会ったのはついでだったから。」
「・・・ついでもなにも、日帰りで日曜日に東京に来て早朝から晩までいたぞ?
新幹線の時間ギリギリまで。」
私が聞くと松居先生は深く頷いた。
「お前達、珍しく口喧嘩したんだろ?
その翌週にまた拳が来て、それを妙に渡すように頼まれたんだよ。
辞めたとは伝えたけど・・・俺も拳も妙はしばらくしたら戻ってくるだろうと思ってた。」
松居先生が苦笑いしながら私の胸の辺りを見てくる。
「妙、それ持ってるからな。
そう簡単に信念を曲げられるような奴なわけなかったな。」
「私・・・何持ってるんですか?」
「それは拳から聞け。」
松居先生にそう言われ、私は手に持った拳からのメモ用紙を見下ろす。
「拳、その日から毎週日曜日はここに来てたぞ。」
その言葉には驚き顔を上げた。
「妙を待ってた。
毎週日曜日、東京に来て妙を待ってた。」
「それは・・・ついでだと思うけど。
私に会ったのはついでだったから。」
「・・・ついでもなにも、日帰りで日曜日に東京に来て早朝から晩までいたぞ?
新幹線の時間ギリギリまで。」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる