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「お父さんもオジサンの1人も通ってた所だから。」
「そのオジサンって、お兄さんの方でしょ?
あのタンポポおじさんは通ってないんでしょ?」
タンポポおじさんとは加賀製薬の社長のことで。
後から知ったけど、ちっちゃなタンポポが心にあるあのおじさんは、なんと社長だった。
「そうだね、あの人は・・・うん、通ってなくて。」
「通ってたらもう少し大きなタンポポだったのかな?」
「それはそうなったかもしれないけどね。
でもそうなってたら社長にもなれなかったかもしれないから。
だから・・・あの人はあれでよかったんだよ。」
お父さんがそう言って俺をジッと見てきた。
「お父さんが育てられなかった分、松居先生に育ててもらいなね。
拳の弱い心も精神も。」
「お兄ちゃんとは違って甘やかされて育てられたからね~・・・。」
「お兄ちゃんより一回りも下だったしね。
みんな拳が可愛くて可愛くて。」
お父さんが今日もそう言いながら笑っている。
「あ!!松居先生に“ハゲ”とか言っちゃダメだからね!!
あの人生まれつきそうらしくて、そんなこと言ったら空手技どころか絞め技投げ技が炸裂するから!!」
「・・・そんな失礼なこと普通言わないでしょ。」
「そのオジサンって、お兄さんの方でしょ?
あのタンポポおじさんは通ってないんでしょ?」
タンポポおじさんとは加賀製薬の社長のことで。
後から知ったけど、ちっちゃなタンポポが心にあるあのおじさんは、なんと社長だった。
「そうだね、あの人は・・・うん、通ってなくて。」
「通ってたらもう少し大きなタンポポだったのかな?」
「それはそうなったかもしれないけどね。
でもそうなってたら社長にもなれなかったかもしれないから。
だから・・・あの人はあれでよかったんだよ。」
お父さんがそう言って俺をジッと見てきた。
「お父さんが育てられなかった分、松居先生に育ててもらいなね。
拳の弱い心も精神も。」
「お兄ちゃんとは違って甘やかされて育てられたからね~・・・。」
「お兄ちゃんより一回りも下だったしね。
みんな拳が可愛くて可愛くて。」
お父さんが今日もそう言いながら笑っている。
「あ!!松居先生に“ハゲ”とか言っちゃダメだからね!!
あの人生まれつきそうらしくて、そんなこと言ったら空手技どころか絞め技投げ技が炸裂するから!!」
「・・・そんな失礼なこと普通言わないでしょ。」
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