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社長との電話を切ってから、また頭を抱えた。
頭を抱えながらも腕時計を確認する。
この時間にしっかり食べておかないと夜中からある城の面接に支障が出る。
そう思いながら立ち上がり、面接の部屋を出た。
そして廊下を歩いていると・・・
歩いていると・・・
聞こえた。
自販機が置いてあるスペースに数人の男子がいて・・・
その男子達の会話が聞こえた。
“妙”の・・・“的場さん”の話をしていた。
チラッと見てみると・・・その内の1人は“的場さん”のことが好きらしい。
あんなに女の子らしい見た目になった“的場妙子”のことが好きらしい。
まるで別人のようになってしまった“的場妙子”のことが好きらしい。
別人のようだった・・・。
見た目もそうだし、言動も・・・。
笑い方も・・・。
別人だった・・・。
アレがなければ俺だって分からなかったくらい、別人だった・・・。
心にあるあの凄い物・・・
あのめちゃくちゃ可愛い物が見えなければ俺にも分からないくらいで・・・。
俺は・・・
小学校2年生から4年生の頃の“妙”しか知らなくて・・・。
それくらいしか知らなくて・・・。
アレをあんなに可愛くしたのは誰なんだろうと考えてしまった・・・。
あんな物をあそこまで可愛くした人はどんな人なんだろうと・・・。
“妙”を・・・見た目まであんなに可愛くさせた人はどんな人なんだろうと・・・。
そう、考えてしまった・・・。
何も知らない・・・。
俺は何も知らない・・・。
小学校4年生の冬、あの日別れてからの“妙”を俺は何も知らない・・・。
何も・・・
何も・・・
知らない・・・。
頭を抱えながらも腕時計を確認する。
この時間にしっかり食べておかないと夜中からある城の面接に支障が出る。
そう思いながら立ち上がり、面接の部屋を出た。
そして廊下を歩いていると・・・
歩いていると・・・
聞こえた。
自販機が置いてあるスペースに数人の男子がいて・・・
その男子達の会話が聞こえた。
“妙”の・・・“的場さん”の話をしていた。
チラッと見てみると・・・その内の1人は“的場さん”のことが好きらしい。
あんなに女の子らしい見た目になった“的場妙子”のことが好きらしい。
まるで別人のようになってしまった“的場妙子”のことが好きらしい。
別人のようだった・・・。
見た目もそうだし、言動も・・・。
笑い方も・・・。
別人だった・・・。
アレがなければ俺だって分からなかったくらい、別人だった・・・。
心にあるあの凄い物・・・
あのめちゃくちゃ可愛い物が見えなければ俺にも分からないくらいで・・・。
俺は・・・
小学校2年生から4年生の頃の“妙”しか知らなくて・・・。
それくらいしか知らなくて・・・。
アレをあんなに可愛くしたのは誰なんだろうと考えてしまった・・・。
あんな物をあそこまで可愛くした人はどんな人なんだろうと・・・。
“妙”を・・・見た目まであんなに可愛くさせた人はどんな人なんだろうと・・・。
そう、考えてしまった・・・。
何も知らない・・・。
俺は何も知らない・・・。
小学校4年生の冬、あの日別れてからの“妙”を俺は何も知らない・・・。
何も・・・
何も・・・
知らない・・・。
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