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妙side.......
“拳、こっち見て。
私を見て。”
私がもう1度そう言うと、拳はゆっくりと私の方を見た。
でも視線は私の顔ではなくて胸の辺りで。
それには思わず笑ってしまった。
でも、よく分かった。
五感なんかで見なくてもよく分かった。
顔を上げていたから。
お兄ちゃんから言われていた通り、私は泣きながらでも顔を上げていたから。
だから、見えた。
何も動かなかった拳の身体、そこにどんどんと力が入っていくのが。
そしてその力の入り方が恋をしている人のソレだと分かった。
だからコートとバッグを持ち拳に近付いていった。
だから私の方を見るように言った。
横顔の瞳ではなく正面からその両目を見たかったから。
私の胸の辺りを見る拳の瞳を見て笑ってしまう。
だって拳は私のことが大好きらしいから。
恋をしているらしいから。
愛しているらしいから。
この見た目の“私”が“妙”だと分かっても、拳は“的場妙子”を好きでいてくれるらしい。
“妙”を女の子として見ていなかった拳が今そうなっているのにはやっぱりムカつく気持ちもあるけど。
でも、他の男子みたいに不信感はない。
それは・・・
“私”も拳が好きだから。
“妙”も“的場妙子”も、拳が好きだから。
だって、拳の為だから。
私がこの見た目になったのは拳の為だから。
拳の為だけに“女の子らしく”を追究したのだから。
そう思いながら、私はバッグからボールペンを取り出した。
“拳、こっち見て。
私を見て。”
私がもう1度そう言うと、拳はゆっくりと私の方を見た。
でも視線は私の顔ではなくて胸の辺りで。
それには思わず笑ってしまった。
でも、よく分かった。
五感なんかで見なくてもよく分かった。
顔を上げていたから。
お兄ちゃんから言われていた通り、私は泣きながらでも顔を上げていたから。
だから、見えた。
何も動かなかった拳の身体、そこにどんどんと力が入っていくのが。
そしてその力の入り方が恋をしている人のソレだと分かった。
だからコートとバッグを持ち拳に近付いていった。
だから私の方を見るように言った。
横顔の瞳ではなく正面からその両目を見たかったから。
私の胸の辺りを見る拳の瞳を見て笑ってしまう。
だって拳は私のことが大好きらしいから。
恋をしているらしいから。
愛しているらしいから。
この見た目の“私”が“妙”だと分かっても、拳は“的場妙子”を好きでいてくれるらしい。
“妙”を女の子として見ていなかった拳が今そうなっているのにはやっぱりムカつく気持ちもあるけど。
でも、他の男子みたいに不信感はない。
それは・・・
“私”も拳が好きだから。
“妙”も“的場妙子”も、拳が好きだから。
だって、拳の為だから。
私がこの見た目になったのは拳の為だから。
拳の為だけに“女の子らしく”を追究したのだから。
そう思いながら、私はバッグからボールペンを取り出した。
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