【完】拳に愛を込めて(カットページ掲載済2023.4.30、詳細は内容欄に記載)

Bu-cha

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流石に眠くなってきた夕方、自動販売機でアクエリアスを買って飲んでいると・・・



「的場さん、お疲れ様~!!」



同期の若松さんが話し掛けてきた。



「お疲れ~!!」



私が返事をすると若松さんが私の耳元でコソッと聞いてきた。



「矢田さんと付き合った?」



この質問にはどう返事をしようか少し悩んだ。
でも、少しだけ。



「うん、付き合った~!!」



「やっぱり・・・!!
同期の男子達が大騒ぎだったよ!?」



「うちらが付き合ったこと?」



「違うよ!!!
小柄でめっちゃ可愛い的場さんが・・・めちゃくちゃ強かったってこと!!!」



そんな話の流れには大笑いしてしまった。
そして・・・数日前よりも良い感じになっている若松さんを見て自然と笑顔になる。



この数日でどんどん良い精神状態になっていくのがよく分かるから。



自然と笑い掛けていた私を若松さんが嬉しそうな顔で見てくる。



「あのさ~・・・“妙”って呼んでもいいかな?」



「妙・・・?
まあ、別に良いけど。
でも妙子じゃなくて妙なんだ?」



「うん・・・。
的場さんってノリは良いのに名前で呼ばれるのは嫌って言ってて・・・。」



「ああ、うん。ちょっと色々とあって。
自分の名前について迷走中だったんだよね。」



「それって・・・矢田さんと?
矢田さんと小学生の頃から知り合いだったんでしょ?」



若松さんにそんなことを聞かれそれには少しビックリした。



そしたら若松さんが恋をしている様子で私を見てきて、言った。



「私・・・研究職の竹之内さんのことを好きになってさ。」



「あ!うん!!竹之内さんね!!
あの人良い感じだよね!!」



「そうだよね・・・!!
それで竹之内さんと2人でご飯食べに言った時に竹之内さんが酔って言ってたんだよね、“拳と妙”のこと。」



それには驚きながら若松さんを見る。



「竹之内さんが“妙”って呼んでたから、私も“妙”って呼びたいなって。」



「竹之内さん・・・何で拳と私のこと知ってたんだろ?」



「何でって・・・2人と空手道場が一緒だったって言ってたけど・・・。
しかも妙とは妙が中学3年生になった時まで一緒だったって・・・」



その言葉に私は驚きながらも少し考えた。
少し考えたけど・・・



「あんな人、道場にいなかったけど。」



.
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