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腕枕をされてこの子の身体におさまりながら少しだけ目を閉じる。
「俺、今が1番幸せ。」
「それもいつも言ってるよ?」
「本当にそう思ってるんだよね。」
「幸せが沢山あって良かったね。」
「幸せ、沢山ない?」
そう聞かれてしまって、私は少し考える。
「姉妹2人きりで暮らす部屋。」
「うん。」
「姉妹2人で抱き合うこと。」
「うん。」
「姉妹2人で協力して生きてること。」
「うん。」
「姉妹2人でこの世界に生まれ落ちたこと。」
「うん。」
「私のことを好きでいてくれて大切にしてくれる婚約者と巡り合えたこと。」
「うん。」
「あとは・・・仕事が楽しいこと。」
最後にそう言い切り、私はこの子の身体にキュッと少し強く抱き付いた。
この子はそんな私の髪の毛に指を優しく通していく。
「仕事、楽しいんだ?」
「うん、楽しい。」
「何が楽しいの?」
「色々とあるけど、1番は一緒に働いてる人が好きだからかな。」
「そうなんだ。
俺も一緒に働いてる人のことが好きだな。」
この子のその言葉には小さく笑う。
「姉妹で一緒にいることも大好きなんだね。」
「うん、大好き。」
「俺も翔子さんのこと大好きだよ。」
この子のその言葉には私は自然と涙が流れてきて、この子をギュッと抱き締める。
「お互いに子どもみたいなワガママもいっぱい言うけど、翔子は私を守る為に生まれてきたの。
私を守る為だけに生まれてきたの。」
だから私は汚くなれる。
どんなに汚い女にもなれる。
でも・・・
この子があまりにも強く強く抱き締めてくれるから、この子の胸の中で泣き続けた。
「子どもみないなワガママ、俺にも聞かせてよ。」
この子は綺麗な子で。
凄く凄く綺麗な子で。
この子が作り出す世界は、いつも綺麗な世界・・・。
「俺、今が1番幸せ。」
「それもいつも言ってるよ?」
「本当にそう思ってるんだよね。」
「幸せが沢山あって良かったね。」
「幸せ、沢山ない?」
そう聞かれてしまって、私は少し考える。
「姉妹2人きりで暮らす部屋。」
「うん。」
「姉妹2人で抱き合うこと。」
「うん。」
「姉妹2人で協力して生きてること。」
「うん。」
「姉妹2人でこの世界に生まれ落ちたこと。」
「うん。」
「私のことを好きでいてくれて大切にしてくれる婚約者と巡り合えたこと。」
「うん。」
「あとは・・・仕事が楽しいこと。」
最後にそう言い切り、私はこの子の身体にキュッと少し強く抱き付いた。
この子はそんな私の髪の毛に指を優しく通していく。
「仕事、楽しいんだ?」
「うん、楽しい。」
「何が楽しいの?」
「色々とあるけど、1番は一緒に働いてる人が好きだからかな。」
「そうなんだ。
俺も一緒に働いてる人のことが好きだな。」
この子のその言葉には小さく笑う。
「姉妹で一緒にいることも大好きなんだね。」
「うん、大好き。」
「俺も翔子さんのこと大好きだよ。」
この子のその言葉には私は自然と涙が流れてきて、この子をギュッと抱き締める。
「お互いに子どもみたいなワガママもいっぱい言うけど、翔子は私を守る為に生まれてきたの。
私を守る為だけに生まれてきたの。」
だから私は汚くなれる。
どんなに汚い女にもなれる。
でも・・・
この子があまりにも強く強く抱き締めてくれるから、この子の胸の中で泣き続けた。
「子どもみないなワガママ、俺にも聞かせてよ。」
この子は綺麗な子で。
凄く凄く綺麗な子で。
この子が作り出す世界は、いつも綺麗な世界・・・。
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