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家に帰ると翔子はもう帰っていて、お風呂場から微かに音が聞こえた。
「私も入っていい~?」
洗面所から声を掛けるとすぐに返事があり、私は洋服を脱いでお風呂場の扉を開けた。
シャワーを浴びている翔子から少しだけシャワーを借りて身体を流し、それから青の乳白濁の入浴剤が入っている浴槽に身体を沈めた。
「あつ~い!翔子の温度設定は熱いよ~!!」
「その方がすぐに身体が熱くなっていいじゃん。」
「翔子はカラスの行水だからね!」
「お風呂なんて身体洗えればいいの、身体洗えれば!」
いつもの言葉に笑っていたけれど、翔子の背中を見てから固まった。
「ねぇ、背中・・・翔子、背中・・・。」
「背中?肌荒れしてる?」
「違う・・・ちょっと待って、これ・・・」
私は浴槽から出て、翔子の背中を近くで見た。
それから苦笑いをする。
「背中、キスマークでいっぱい・・・。」
「え~!?何してんのアイツ。
しかも背中って、どんなフェチ!?」
翔子は大笑いしてるけど、私は苦笑いしながら翔子を見るしか出来ない。
そんな私に翔子は大きな笑顔を見せてくれる。
「何そんな顔してるの!!」
「だって・・・私、いいの?
本当に、いいの?」
「いいに決まってるでしょ!!
他にはないくらい、いいに決まってるでしょ!!」
「でも・・・」
言葉を切ってから、笑い続けている翔子を見詰める。
「翔子、一夜のことが好きなのに・・・。
なのに、私が結婚して本当に良いの・・・?」
「私も入っていい~?」
洗面所から声を掛けるとすぐに返事があり、私は洋服を脱いでお風呂場の扉を開けた。
シャワーを浴びている翔子から少しだけシャワーを借りて身体を流し、それから青の乳白濁の入浴剤が入っている浴槽に身体を沈めた。
「あつ~い!翔子の温度設定は熱いよ~!!」
「その方がすぐに身体が熱くなっていいじゃん。」
「翔子はカラスの行水だからね!」
「お風呂なんて身体洗えればいいの、身体洗えれば!」
いつもの言葉に笑っていたけれど、翔子の背中を見てから固まった。
「ねぇ、背中・・・翔子、背中・・・。」
「背中?肌荒れしてる?」
「違う・・・ちょっと待って、これ・・・」
私は浴槽から出て、翔子の背中を近くで見た。
それから苦笑いをする。
「背中、キスマークでいっぱい・・・。」
「え~!?何してんのアイツ。
しかも背中って、どんなフェチ!?」
翔子は大笑いしてるけど、私は苦笑いしながら翔子を見るしか出来ない。
そんな私に翔子は大きな笑顔を見せてくれる。
「何そんな顔してるの!!」
「だって・・・私、いいの?
本当に、いいの?」
「いいに決まってるでしょ!!
他にはないくらい、いいに決まってるでしょ!!」
「でも・・・」
言葉を切ってから、笑い続けている翔子を見詰める。
「翔子、一夜のことが好きなのに・・・。
なのに、私が結婚して本当に良いの・・・?」
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