【完】好き好き大好きの嘘

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3-4

「あの人が婚約者なの！？
す～っごいタイプなんだけど！！」



3人が去った後に先輩がそう言って興奮している。



「性格も良いですよ、とても。」



「そうだろうね、絶対に良さそう！！
モラハラDV男には絶対にならなそう！！
あの永家の本家の婚約者に選ばれるってことは、あの人の家も凄い家なの？」



「一般家庭ですけど、ご両親はマツイ化粧品でダブル代表に就任している方達ですね。」



「どこが一般家庭よ！！
化粧品会社大手のマツイ化粧品の社長の息子じゃない！！
それも両親とも社長って！！」



先輩の言葉には微笑んで頷いた。
でも、一夜の“家”は一般家庭なのは本当。



お父さんもお母さんも“ゆきのうえ商店街”の出身。
そこから2人はマツイ化粧品に入社をし、代々親族で受け継ぎ大きくしてきた会社で初めて親族以外の代表取締役として選ばれたのが一夜の両親だった。