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物心がついた頃から結子は可愛い可愛いドレスのような洋服を着せられ、歩きにくそうなピカピカの可愛い可愛い靴を履き、可愛く髪の毛が結ばれていた。
そして、私は男の子のような服にズボン、それにスニーカーとポニーテール。
そこには可愛い色もなく、私はいつもこんな格好をさせられていた。
それでも不満に思ったことなんてなかったのは、お父さんとお母さんからの言葉があるから。
「翔ろ、翔子。
永家の“家”の中だけではなく、この世界の大地だけでもなく、この世界のどこまでも広がる空まで翔ろ、翔子。」
お父さんが今日もそう言って私に目線を合わせ、その目と言葉に力を込める。
「よく考えろ、どうしたらもっと大きく翔ることが出来るのか。
どうしたらもっと高く翔ることが出来るのか。
どうしたらもっと速く翔ることが出来るのか。」
「うん。」
「だから翔子には結子のようなドレスも靴も身に付けさせない。
そんな物を身に付けていたら大きく、高く、速く、翔ることが出来ないからな。」
「分かってる。」
「だからお前が守れ、結子を。
結子はあんなドレスと靴を身に付けているからな、あれでは翔子のように翔ることが出来ない。」
「うん、私が結子を守る。」
「そうだ、幸運なことにお前達は2人で一緒にこの世界に生まれ落ちた。
この永家の“家”に生まれ落ちた。
結子を守れ、翔子。
全てのモノから結子だけを守る為に、常によく考えろ。」
お父さんがそう言った後、お母さんがいつものように私の頭に手をのせた。
「失敗を恐れる必要はないからね。
その時はお父さんもお母さんも全ての力で翔子を守ってみせるから。
だからいつだって全力でこの世界を駆け巡っておいで。」
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物心がついた頃から結子は可愛い可愛いドレスのような洋服を着せられ、歩きにくそうなピカピカの可愛い可愛い靴を履き、可愛く髪の毛が結ばれていた。
そして、私は男の子のような服にズボン、それにスニーカーとポニーテール。
そこには可愛い色もなく、私はいつもこんな格好をさせられていた。
それでも不満に思ったことなんてなかったのは、お父さんとお母さんからの言葉があるから。
「翔ろ、翔子。
永家の“家”の中だけではなく、この世界の大地だけでもなく、この世界のどこまでも広がる空まで翔ろ、翔子。」
お父さんが今日もそう言って私に目線を合わせ、その目と言葉に力を込める。
「よく考えろ、どうしたらもっと大きく翔ることが出来るのか。
どうしたらもっと高く翔ることが出来るのか。
どうしたらもっと速く翔ることが出来るのか。」
「うん。」
「だから翔子には結子のようなドレスも靴も身に付けさせない。
そんな物を身に付けていたら大きく、高く、速く、翔ることが出来ないからな。」
「分かってる。」
「だからお前が守れ、結子を。
結子はあんなドレスと靴を身に付けているからな、あれでは翔子のように翔ることが出来ない。」
「うん、私が結子を守る。」
「そうだ、幸運なことにお前達は2人で一緒にこの世界に生まれ落ちた。
この永家の“家”に生まれ落ちた。
結子を守れ、翔子。
全てのモノから結子だけを守る為に、常によく考えろ。」
お父さんがそう言った後、お母さんがいつものように私の頭に手をのせた。
「失敗を恐れる必要はないからね。
その時はお父さんもお母さんも全ての力で翔子を守ってみせるから。
だからいつだって全力でこの世界を駆け巡っておいで。」
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