150 / 395
11
11-7
しおりを挟む
「和の初恋の女の子の言葉か。
“ありがとう”で和が終わらせちゃったやつ。
そして譲が結子にそう言ってからかってるやつ。」
「からかってたわけじゃないよ~。
私が勝手に勘違いしちゃってただけ!」
「からかってたんじゃないの?
結子の反応見て。
あいつどうせニヤニヤしながら言ってたと思うよ?」
翔子にそう言われ、私は少しだけ泣きたくなった。
「私は増田君のことが好きだから、そんな風な顔に全然見えなくてダメだね・・・。
でも、増田君なら分かってくれると思う。
“私”が“好きだったんだよ”って告白したら、“ありがとう”って言ってくれると思う。」
「“ありがとう”でいいの?
“気持ちは嬉しい”とか返事させることも、こっちの言い回しで出来そうだけど。」
「いいの、“ずっと好きだった”気持ちを伝えて、“ありがとう”って終わらせてくれるのが1番良いの。
そしたら綺麗に終れるから、それで私は満足なの。
だからお願い、翔子、交換っこして。」
私が翔子を見詰めながらお願いすると、翔子が真剣な顔で頷いてくれた。
「今のその顔を譲に見せられなくて残念だよね、めちゃくちゃ強い顔してるから!」
.
“ありがとう”で和が終わらせちゃったやつ。
そして譲が結子にそう言ってからかってるやつ。」
「からかってたわけじゃないよ~。
私が勝手に勘違いしちゃってただけ!」
「からかってたんじゃないの?
結子の反応見て。
あいつどうせニヤニヤしながら言ってたと思うよ?」
翔子にそう言われ、私は少しだけ泣きたくなった。
「私は増田君のことが好きだから、そんな風な顔に全然見えなくてダメだね・・・。
でも、増田君なら分かってくれると思う。
“私”が“好きだったんだよ”って告白したら、“ありがとう”って言ってくれると思う。」
「“ありがとう”でいいの?
“気持ちは嬉しい”とか返事させることも、こっちの言い回しで出来そうだけど。」
「いいの、“ずっと好きだった”気持ちを伝えて、“ありがとう”って終わらせてくれるのが1番良いの。
そしたら綺麗に終れるから、それで私は満足なの。
だからお願い、翔子、交換っこして。」
私が翔子を見詰めながらお願いすると、翔子が真剣な顔で頷いてくれた。
「今のその顔を譲に見せられなくて残念だよね、めちゃくちゃ強い顔してるから!」
.
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
10
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる