179 / 395
13
13-5
しおりを挟む
中学1年には避妊具を持たされていた俺だけど、本当に好きな女の子というのもよく分からなかったし、覚悟を決めたセックスというのもよく分からなかった。
よく分からないまま大学も4年生になり、夏・・・
就職活動でどこの企業も一次面接が始まったばかりにも関わらず、一次面接が終わった後すぐに社長室に通された。
それもスポーツ業界最大手の“KONDO”の社長の部屋に。
「良いね、凄い強いね。
キミ世代だとここまで強い子をなかなか育てられないんだけどね。」
優しそうな顔で近藤社長がそう言ってきて・・・
「自分の土台は何で出来ていると思う?」
そう聞かれたので、即答した。
「両親です。」
「良い両親なんだ?」
「良い悪いの言葉では表現出来ません。
でも、僕の心にはいつも両親の色々な言葉が残っています。
何かが起きた時、何かを考える時、何かを挑戦する時、いつも両親の言葉が浮かんできます。」
「それは素敵だね。
この質問にこんなに素敵な答えを聞けたのは久しぶりだよ。
ご両親は何をしている人なのかな?」
それには何て答えようか少し悩む。
「うちと同業?」
「いえ、他業種です。」
「それなら何も問題ないだろうから安心して。」
「はい。化粧品会社の社長に就任したようです。」
「そうなんだ、大手企業?」
「はい。」
「お母様は何をしている方?」
「両親揃って同じ化粧品会社の社長に就任したようです。」
大学生になった瞬間に俺は家を出され、弟から聞いた話なのでこんな言い方になってしまう。
そんな答え方だからか近藤社長は少し悩んだような顔をして・・・
「もしかして、マツイ化粧品?」
と・・・。
「はい、そうです。」
「なるほど、なるほど・・・。
藤岡の社長と僕は悪友なんだけどね、須崎君のお母様と昔お会いしたことがあると言っていたよ・・・。
その方がマツイ化粧品の社長に元旦那さんと就任したと・・・。」
近藤社長が呟くような声でそう言って俺のことを真剣な顔で見詰めてきた。
「須崎君も“ゆきのうえ商店街”出身なのか・・・。」
「いえ、僕は違います。」
「そうなの?
じゃあ頻繁に“ゆきのうえ商店街”に行ってた?」
「いえ、そういうのもありません。
小さな頃は正月にはたまに顔を出すこともありましたけど、父からはあの商店街には行かないように言われていました。」
よく分からないまま大学も4年生になり、夏・・・
就職活動でどこの企業も一次面接が始まったばかりにも関わらず、一次面接が終わった後すぐに社長室に通された。
それもスポーツ業界最大手の“KONDO”の社長の部屋に。
「良いね、凄い強いね。
キミ世代だとここまで強い子をなかなか育てられないんだけどね。」
優しそうな顔で近藤社長がそう言ってきて・・・
「自分の土台は何で出来ていると思う?」
そう聞かれたので、即答した。
「両親です。」
「良い両親なんだ?」
「良い悪いの言葉では表現出来ません。
でも、僕の心にはいつも両親の色々な言葉が残っています。
何かが起きた時、何かを考える時、何かを挑戦する時、いつも両親の言葉が浮かんできます。」
「それは素敵だね。
この質問にこんなに素敵な答えを聞けたのは久しぶりだよ。
ご両親は何をしている人なのかな?」
それには何て答えようか少し悩む。
「うちと同業?」
「いえ、他業種です。」
「それなら何も問題ないだろうから安心して。」
「はい。化粧品会社の社長に就任したようです。」
「そうなんだ、大手企業?」
「はい。」
「お母様は何をしている方?」
「両親揃って同じ化粧品会社の社長に就任したようです。」
大学生になった瞬間に俺は家を出され、弟から聞いた話なのでこんな言い方になってしまう。
そんな答え方だからか近藤社長は少し悩んだような顔をして・・・
「もしかして、マツイ化粧品?」
と・・・。
「はい、そうです。」
「なるほど、なるほど・・・。
藤岡の社長と僕は悪友なんだけどね、須崎君のお母様と昔お会いしたことがあると言っていたよ・・・。
その方がマツイ化粧品の社長に元旦那さんと就任したと・・・。」
近藤社長が呟くような声でそう言って俺のことを真剣な顔で見詰めてきた。
「須崎君も“ゆきのうえ商店街”出身なのか・・・。」
「いえ、僕は違います。」
「そうなの?
じゃあ頻繁に“ゆきのうえ商店街”に行ってた?」
「いえ、そういうのもありません。
小さな頃は正月にはたまに顔を出すこともありましたけど、父からはあの商店街には行かないように言われていました。」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
なお、スピンオフもございます。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる