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「“和”っていうか“和雄”っていうか、ただの“雄”だね!」
初めての体育の授業での2人組、それに俺は的場和雄に声を掛けた。
それは俺だけではなくて他の奴らも。
1、2年で同じクラスだった奴らもいただろうに、的場和雄はそいつらではなくて喋ったこともない俺と迷うことなく組んだ。
「なんだよそれ?」
「好きな女の子が虐められてるのを守るために“男”っていうか、“雄”って感じだから!」
「全然分からない・・・。」
「でも、あれって的場が守ってるから余計女の子達がムキになってるだろ、絶対!!」
「それは分かってる・・・。
でも、精神が揺れ動きすぎて止まらないし、俺なりに“優しく”しようとするとああなる。
・・・てか、別に好きとかそういうのではないけど。」
「そこ突っ込むの遅っっ!!」
そう言ってから俺は笑った。
この男と初めて喋ったけれど、普段はやっぱり“和”が似合う男だと思った。
そう思っていると・・・
「みんな和って呼んでるから和って呼べよ。
それよりお前、1年と2年の時に学校来てなかったのか?
お前みたいな奴を見た覚え全くねーよ。」
そんなことを言い出したので、それにも自然と笑いながら返事をした。
「3年になってから転校してきたんだよな。
クラス替えのタイミングだったし特に自己紹介でも何も言わなかった!
俺のことは譲でも何でもいい。」
「譲とか・・・っ!」
急に和が笑いだした。
それも、大笑いを・・・。
「そんな強い精神を持ってて何を譲るつもりなんだよ!?」
初めての体育の授業での2人組、それに俺は的場和雄に声を掛けた。
それは俺だけではなくて他の奴らも。
1、2年で同じクラスだった奴らもいただろうに、的場和雄はそいつらではなくて喋ったこともない俺と迷うことなく組んだ。
「なんだよそれ?」
「好きな女の子が虐められてるのを守るために“男”っていうか、“雄”って感じだから!」
「全然分からない・・・。」
「でも、あれって的場が守ってるから余計女の子達がムキになってるだろ、絶対!!」
「それは分かってる・・・。
でも、精神が揺れ動きすぎて止まらないし、俺なりに“優しく”しようとするとああなる。
・・・てか、別に好きとかそういうのではないけど。」
「そこ突っ込むの遅っっ!!」
そう言ってから俺は笑った。
この男と初めて喋ったけれど、普段はやっぱり“和”が似合う男だと思った。
そう思っていると・・・
「みんな和って呼んでるから和って呼べよ。
それよりお前、1年と2年の時に学校来てなかったのか?
お前みたいな奴を見た覚え全くねーよ。」
そんなことを言い出したので、それにも自然と笑いながら返事をした。
「3年になってから転校してきたんだよな。
クラス替えのタイミングだったし特に自己紹介でも何も言わなかった!
俺のことは譲でも何でもいい。」
「譲とか・・・っ!」
急に和が笑いだした。
それも、大笑いを・・・。
「そんな強い精神を持ってて何を譲るつもりなんだよ!?」
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