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高校1年、入学式
「ユズ!!!!」
そんな懐かしい呼び方とともに、頭にも身体にも強すぎる衝撃を受けた。
その衝撃の元を見下ろすと・・・綺麗な顔をした女の子だった。
その綺麗に整った顔、そこにキラッキラに輝く笑顔を浮かべている。
和の向こう側にいつもいつも見ている顔、雪枝の笑顔だった・・・。
「雪枝?」
一応聞いた俺に雪枝は輝く笑顔で何度も頷く。
「雪枝のお父さん高学歴だもんな!!
このくらいの偏差値でも余裕か!!」
偏差値の高い高校、でも雪枝のお父さんは俺の父さんと同じく日本で1番の大学を出ている。
それにこの高校は“ゆきのうえ商店街”からも近く、多くの賢く優しい先生や生徒達が通っていたことは俺も少しだけなら知っている。
「みんないるよ、商店街の幼馴染み達がここに。
お兄さんお姉さん達も、私達と同じ年の子達も。」
そんな雪枝の返事には驚く。
「凄いな・・・。」
「うん、頑張ってる。
ユズがまた商店街に遊びに来てくれる日、その日に商店街がなくなってたら意味ないしね。」
「うん・・・。
今、商店街どうなってる?」
「結構お客さんは来てくれてる。
子ども達を集めたりイベントをしたり、季節の催し物をしたり福引きを豪華にしたり。
メニューの開発もそのお店だけじゃなくて商店街中で力を合わせたり。
それを大人達だけではなくて私達もやってる。
予算も考えながら色んな意見を出し合って、実現出来る範囲で実現させてる。」
雪枝が良い笑顔でそう言っていて、俺はこの胸が大きく震えた。
やっぱり終わらなかった・・・。
俺の“ゆきのうえ商店街”は、やっぱり終わらなかった・・・。
「ユズ!!!!」
そんな懐かしい呼び方とともに、頭にも身体にも強すぎる衝撃を受けた。
その衝撃の元を見下ろすと・・・綺麗な顔をした女の子だった。
その綺麗に整った顔、そこにキラッキラに輝く笑顔を浮かべている。
和の向こう側にいつもいつも見ている顔、雪枝の笑顔だった・・・。
「雪枝?」
一応聞いた俺に雪枝は輝く笑顔で何度も頷く。
「雪枝のお父さん高学歴だもんな!!
このくらいの偏差値でも余裕か!!」
偏差値の高い高校、でも雪枝のお父さんは俺の父さんと同じく日本で1番の大学を出ている。
それにこの高校は“ゆきのうえ商店街”からも近く、多くの賢く優しい先生や生徒達が通っていたことは俺も少しだけなら知っている。
「みんないるよ、商店街の幼馴染み達がここに。
お兄さんお姉さん達も、私達と同じ年の子達も。」
そんな雪枝の返事には驚く。
「凄いな・・・。」
「うん、頑張ってる。
ユズがまた商店街に遊びに来てくれる日、その日に商店街がなくなってたら意味ないしね。」
「うん・・・。
今、商店街どうなってる?」
「結構お客さんは来てくれてる。
子ども達を集めたりイベントをしたり、季節の催し物をしたり福引きを豪華にしたり。
メニューの開発もそのお店だけじゃなくて商店街中で力を合わせたり。
それを大人達だけではなくて私達もやってる。
予算も考えながら色んな意見を出し合って、実現出来る範囲で実現させてる。」
雪枝が良い笑顔でそう言っていて、俺はこの胸が大きく震えた。
やっぱり終わらなかった・・・。
俺の“ゆきのうえ商店街”は、やっぱり終わらなかった・・・。
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