【完】好き好き大好きの嘘

Bu-cha

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俺が真剣にそう言うと和も真剣な顔になった。



「“ゆきのうえ商店街”に力を与えたい。
増田の奴らが面食らうくらいの力を。」



「なんとか続けてる商店街にか?」



「あいつらなら出来る。
1人だと出来ないことでも2人集まれば、3人集まれば、それ以上集まればどんな可能性だって広がる。
それが“ゆきのうえ商店街”なんだよ。
どんな道でも歩いていけるよう、大人達が子ども達を育ててる。」



俺がそう断言すると和は少し考えた様子になった。



「増田の奴らに知らしめたい。
あいつらが消そうとしている“ゆきのうえ商店街”は普通の商店街じゃないことを。
その“ゆきのうえ商店街”の増田一家は“普通”の“家”ではないと。
“ゆきのうえ商店街”の増田一家に希少価値をつけたい。」



「希少価値か・・・。」



「増田財閥の奴らにはないモノを俺達一家は持ってる。
それに脅威を感じさせたい。
増田財閥をぶっ潰せるくらいの力になるかもしれないと、そんな脅威を。」



俺がそう言うと和は良い顔で笑った。
こいつの“正義”にハマってきたらしい。



「和も守りたいんだろ?
的場製菓を永家の“家”から。」



「そうだな、父さんから小さな頃からそう言われてる。
父さんは永家の“家”が大嫌いだからな、母さんを苦しめていたあの“家”が。
だから永家の“家”から的場の“家”を守るよう何度も言われてる。」



その言葉をまた聞き、俺は大きく頷く。



「和、あいつらから学べることも沢山あるぞ。
あいつらはとにかく“普通”じゃない。
増田の全ての力からあの商店街を守ったのは商店街の大人達じゃない、あいつらだからな。」



俺の言葉に和は力強い目で俺のことを真っ直ぐと見てきた。



「あいつらは普通の子ども達じゃない。
あいつらは“天使”なんだ。」



「天使・・・?」



「大人達はそのつもりで子ども達を育ててそう呼んでいる。
“ゆきのうえ商店街の天使達”と、そう呼んでいる。
あいつらは普通の子ども達じゃない、“ゆきのうえ商店街”に舞い降りた・・・この地上に生まれ落ちた“天使”。」



そして、俺もその中の1人。



俺も元気もその天使の中の1人。



だから普通じゃない。



普通ではいられない。



「和、駿と2人になれた時に伝えて欲しい。
結子は永家財閥の本家の長女だと、伝えて欲しい。」
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