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“あいつは人間じゃない。”
“妙子は猿みたいな奴。”
和から何度も聞いていたそんな言葉。
それを聞いていた俺はさっき初めて会った妙子ちゃんには驚くしかなくて。
高校1年生だという妙子ちゃんの姿は確かに結子や翔子にソックリだった。
見た目の雰囲気は結子の方に似ていて、でも喋ると翔子の要素も持っている、そんな女の子で。
正直な話、めちゃくちゃ可愛い女の子というのが素直な感想だった。
性格まで良さそうな和の妹に内心少しだけ焦っていたくらいだったのに・・・
その妙子ちゃんはその目だけで俺のことをぶっ飛ばそうとしている。
その目は和のお母さんとよく似ているどころか、和のお母さんよりも鋭い視線で。
それも実際の拳まで俺の鼻先ギリギリにある。
トイレから出た瞬間の不意打ち、それに心臓が止まるほど驚いてしまい口を開くのが遅れた。
そんな俺より先に妙子ちゃんは口を開いた。
「“翔子と付き合ってる増田”でしょ?
なんで結子のことが好きなわけ?」
.
“妙子は猿みたいな奴。”
和から何度も聞いていたそんな言葉。
それを聞いていた俺はさっき初めて会った妙子ちゃんには驚くしかなくて。
高校1年生だという妙子ちゃんの姿は確かに結子や翔子にソックリだった。
見た目の雰囲気は結子の方に似ていて、でも喋ると翔子の要素も持っている、そんな女の子で。
正直な話、めちゃくちゃ可愛い女の子というのが素直な感想だった。
性格まで良さそうな和の妹に内心少しだけ焦っていたくらいだったのに・・・
その妙子ちゃんはその目だけで俺のことをぶっ飛ばそうとしている。
その目は和のお母さんとよく似ているどころか、和のお母さんよりも鋭い視線で。
それも実際の拳まで俺の鼻先ギリギリにある。
トイレから出た瞬間の不意打ち、それに心臓が止まるほど驚いてしまい口を開くのが遅れた。
そんな俺より先に妙子ちゃんは口を開いた。
「“翔子と付き合ってる増田”でしょ?
なんで結子のことが好きなわけ?」
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