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そんなことを言ってから増田君と私に座るよう促してきた。
それに増田君がゆっくりと動きだし、私の右手を引いてくれた。
「お前が増田の孫だったのか・・・。
何も知らなかった・・・。」
おじいちゃんが凄く落ち込みながら増田君のことを見ていて、こんなに落ち込んでいるおじいちゃんを初めて見た。
「和の父親も結子達の父親もそんな大切な報告をしてこなかった。
色んな協力をさせているのに、和の“もう1人”としか言わなかった。」
「そうらしいっすね!!
和のお父さんにも結子達のお父さんにも恨まれてるんじゃないっすか!?
永家のじいさんも手段を選ばない人のようなので、自分の娘達と孫達に選んだ手段で義理の息子達から反感買ったんでしょうね!!」
増田君のそんな言葉におじいちゃんが顔をしかめながら口を開いた。
でもそれよりも先におばあちゃんが口を開いた。
「私が女の子しか生めなかったのがいけないの。
男の子を1人も生めなかった。
だから娘達に強くなって貰うしか方法がなかったから。
全部私がいけないの。」
「お前は何も悪くない、女の子の種しか強くなかった俺が悪い。」
おばあちゃんにはいつも優しいおじいちゃんがそう言うと、おばあちゃんは困ったように笑った。
「まあ、僕のばあさんも女の子1人しか生めませんでしたからね。
そういう意味では永家も増田も大変だったろうと頭では理解しています。」
増田君の言葉におじいちゃんもおばあちゃんも増田君の方を向いた。
その時・・・
「俺には理解出来ないし俺の正義に反しまくりだったけどな!!」
和がそう声を上げた。
それに増田君がゆっくりと動きだし、私の右手を引いてくれた。
「お前が増田の孫だったのか・・・。
何も知らなかった・・・。」
おじいちゃんが凄く落ち込みながら増田君のことを見ていて、こんなに落ち込んでいるおじいちゃんを初めて見た。
「和の父親も結子達の父親もそんな大切な報告をしてこなかった。
色んな協力をさせているのに、和の“もう1人”としか言わなかった。」
「そうらしいっすね!!
和のお父さんにも結子達のお父さんにも恨まれてるんじゃないっすか!?
永家のじいさんも手段を選ばない人のようなので、自分の娘達と孫達に選んだ手段で義理の息子達から反感買ったんでしょうね!!」
増田君のそんな言葉におじいちゃんが顔をしかめながら口を開いた。
でもそれよりも先におばあちゃんが口を開いた。
「私が女の子しか生めなかったのがいけないの。
男の子を1人も生めなかった。
だから娘達に強くなって貰うしか方法がなかったから。
全部私がいけないの。」
「お前は何も悪くない、女の子の種しか強くなかった俺が悪い。」
おばあちゃんにはいつも優しいおじいちゃんがそう言うと、おばあちゃんは困ったように笑った。
「まあ、僕のばあさんも女の子1人しか生めませんでしたからね。
そういう意味では永家も増田も大変だったろうと頭では理解しています。」
増田君の言葉におじいちゃんもおばあちゃんも増田君の方を向いた。
その時・・・
「俺には理解出来ないし俺の正義に反しまくりだったけどな!!」
和がそう声を上げた。
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