【完】好き好き大好きの嘘

Bu-cha

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数日後、日曜日



綺麗なワンピースに歩きにくい靴を履き駅前に立っていると・・・



「結子!!」



と、好きで好きで大好きな人が私の名前を呼び走って来てくれた。
それに自然と笑顔になっていると、私の身体を優しく抱き締めてきて・・・



「ン・・・っ」



しっかりとしたキスをしてきた。
少し抵抗してみたけれど全然止めてくれなくて、長い時間キスをしてしまった。



そしてゆっくりと私の唇から離れていくと、“翔子”を見ていた時とは比べ物にならないくらい興奮している増田君の顔が。



「外なのに~・・・。」



「自分の奥さんとキスするのに他の誰かとか気にしていられないよね。」



5月22日、あの日婚姻届を出して夫婦となった私達。
まだ引っ越しは出来ていないけれどそろそろ新居を探しにいくことになっている。



増田君が興奮しながらも満足そうな顔で私のことを見下ろす。



「マツイ化粧品の新商品、ヌーディーカラーシリーズの落ちないリップ凄いね。
結子の方は全然落ちてないよ。
俺の唇にリップついた?」



「ついてない・・・!!
え~!!!すご~い!!!」



今年の私の誕生日には増田君から4つもプレゼントを貰った。
1つ目は的場製菓と増田ホールディングスの契約書、2つ目は婚姻届、3つ目はマツイ化粧品の新商品である落ちないリップのヌーディーカラーシリーズのローズピンクのリップ。



「マツイ化粧品、凄い研究者の人が戻ってきたみたいだからね。
前よりも落ちなくなってて荒れないみたいだよ。」



増田君がそう言って、私の右手ではなく左手を優しく持ち上げた。



「次の日曜日は結婚指輪を見に行こうか。」



4つ目のプレゼントであるキラキラと輝く婚約指輪を見下ろしながらそう言ってくれ、私は笑顔で頷いた。
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