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お高くて綺麗なワンピースより、真っ白なドレスより、私にとってはこの服が1番好きだった。
原色のような翔子のことが好きで付き合っていたと思っていた増田君が、私のこの姿を初めて見た時だけはその目に熱を込めたように見えたから。
それから私にとってはこの服が1番好きな服になった。
少しだけ、増田君にとって淡い色に見えていないのではと思えていた。
そのことを思い出していると、増田君の右手がゆっくりと私の唇に伸びてきた。
そして親指が優しく私の唇に触れた。
真っ赤なリップではなくヌーディーカラーのローズピンクのリップを塗っている私の唇に。
「このメンバーの前で今キスするわけにいかないから、これで我慢。」
その言葉に自然と笑顔になり、私は言った。
「誓いのキスの時に出来るから。」
「いや、本当の結婚式じゃないからってそこはカットするらしい。
両家のじいさん2人が“可愛い孫のそんな姿を見たくない”とかボケたこと言ってたぞ?」
増田君のそんな言葉には翔子と一夜君と大笑いしてしまった。
そして、大笑いしている私のことを一夜君が優しい顔で見てきて・・・
「ハッピーエンドになったかな?」
原色のような翔子のことが好きで付き合っていたと思っていた増田君が、私のこの姿を初めて見た時だけはその目に熱を込めたように見えたから。
それから私にとってはこの服が1番好きな服になった。
少しだけ、増田君にとって淡い色に見えていないのではと思えていた。
そのことを思い出していると、増田君の右手がゆっくりと私の唇に伸びてきた。
そして親指が優しく私の唇に触れた。
真っ赤なリップではなくヌーディーカラーのローズピンクのリップを塗っている私の唇に。
「このメンバーの前で今キスするわけにいかないから、これで我慢。」
その言葉に自然と笑顔になり、私は言った。
「誓いのキスの時に出来るから。」
「いや、本当の結婚式じゃないからってそこはカットするらしい。
両家のじいさん2人が“可愛い孫のそんな姿を見たくない”とかボケたこと言ってたぞ?」
増田君のそんな言葉には翔子と一夜君と大笑いしてしまった。
そして、大笑いしている私のことを一夜君が優しい顔で見てきて・・・
「ハッピーエンドになったかな?」
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