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「おばさん、ただいま!!!」
仁がまた、私よりも先に“ただいま”と言う。
でも、今日はお母さんが出てこない。
「今日、ピアノ教室休みなのにな。」
お母さんは、家でピアノ教室を開いている。
今日はお休みの日なのに、出てこない。
いつも玄関まで来てくれるのに。
靴を脱いで家に入ると、仁が突っ立っている。
不思議に思いながら仁を見る。
珍しく、寂しそうな顔をしている。
でも、この顔をするってことは・・・
「お母さんのピアノの音、また聞こえる?
結構ちゃんとした防音の部屋だし・・・私何も聞こえないけどね。」
「おじさん、最近も帰り遅いのか。
今日はいつもより寂しい音してるな。」
「それも私には分からない。
上手いなってことしか、私には分からないけどね。」
仁は、コミュニケーションのスキルのレベルが高い。
顔の表情を読み取るスキルのレベルが高いから。
それに、仁自身の喋りのスキルのレベルも高い。
そして、“耳”も・・・。
この“耳”で、相手の感情なども聞き取れているのだと思っている。
仁がまた、私よりも先に“ただいま”と言う。
でも、今日はお母さんが出てこない。
「今日、ピアノ教室休みなのにな。」
お母さんは、家でピアノ教室を開いている。
今日はお休みの日なのに、出てこない。
いつも玄関まで来てくれるのに。
靴を脱いで家に入ると、仁が突っ立っている。
不思議に思いながら仁を見る。
珍しく、寂しそうな顔をしている。
でも、この顔をするってことは・・・
「お母さんのピアノの音、また聞こえる?
結構ちゃんとした防音の部屋だし・・・私何も聞こえないけどね。」
「おじさん、最近も帰り遅いのか。
今日はいつもより寂しい音してるな。」
「それも私には分からない。
上手いなってことしか、私には分からないけどね。」
仁は、コミュニケーションのスキルのレベルが高い。
顔の表情を読み取るスキルのレベルが高いから。
それに、仁自身の喋りのスキルのレベルも高い。
そして、“耳”も・・・。
この“耳”で、相手の感情なども聞き取れているのだと思っている。
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