140 / 206
6
6-2
しおりを挟む
6歳 9月
「大塚先生!!!」
日曜日の夕方、母ちゃんと2人でスーパーで買い物をしていたら、母ちゃんが立ち止まった。
母ちゃんが振り返ったので、その方に俺も振り返る。
そこには、女の人がいた。
外人みたいに明るめの長い髪の毛、それが綺麗な波みたいになっている。
真っ白な顔、大きいのに柔らかい目、真っ赤な唇をしたほっそい女の人がいた。
「わ!!!久しぶりね~?
ピアノのコンサートを観に行ったの、3年くらい前かしら?」
「そうです!!大塚先生~!!!」
女の人が、母ちゃんに抱き付き涙まで流して笑っている。
母ちゃんも嬉しそうに笑って、背中を撫でていた。
「スーパーってことは、ここら辺に住んでるの?」
「結婚して引っ越してきたんです!!
今、妊娠初期で・・・。」
女の人が嬉しそうな顔でお腹を擦っている。
そして、俺を見た。
「初めまして!お名前は?」
「仁。」
「お父さんにソックリのお顔だね?」
「父ちゃん、知ってるの?」
「私もピアノをしてるから。」
女の人がそう言って、力強く頷いた。
「大塚先生!!!」
日曜日の夕方、母ちゃんと2人でスーパーで買い物をしていたら、母ちゃんが立ち止まった。
母ちゃんが振り返ったので、その方に俺も振り返る。
そこには、女の人がいた。
外人みたいに明るめの長い髪の毛、それが綺麗な波みたいになっている。
真っ白な顔、大きいのに柔らかい目、真っ赤な唇をしたほっそい女の人がいた。
「わ!!!久しぶりね~?
ピアノのコンサートを観に行ったの、3年くらい前かしら?」
「そうです!!大塚先生~!!!」
女の人が、母ちゃんに抱き付き涙まで流して笑っている。
母ちゃんも嬉しそうに笑って、背中を撫でていた。
「スーパーってことは、ここら辺に住んでるの?」
「結婚して引っ越してきたんです!!
今、妊娠初期で・・・。」
女の人が嬉しそうな顔でお腹を擦っている。
そして、俺を見た。
「初めまして!お名前は?」
「仁。」
「お父さんにソックリのお顔だね?」
「父ちゃん、知ってるの?」
「私もピアノをしてるから。」
女の人がそう言って、力強く頷いた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
23
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる