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そんな生活を繰り返し、12月。
「仁君!!これ、行こう!!」
土曜日におばさんの家に来ると、おばさんが少し目立ってきたお腹で嬉しそうな顔で言ってきた。
両手で持っている物を見てみると、チケットだった。
でも、俺には何て書いてあるのか読めない。
まだ幼稚園の年長の歳だし。
「昨日の夜、大塚先生が家に寄ってくれてこれを届けてくれたの!!
お腹が大丈夫そうなら、仁君のこと連れて行って欲しいって!!
日曜日で一君は勉強したいだろうから、大塚先生は連れて行けないからって。」
「おばさん、お腹大丈夫なの?」
「元々つわりもほとんどなかったし、安定期にも入ったし、胎教にも良いから私も行きたいの!!」
おばさんが嬉しそうな顔でお腹を擦る。
「このチケット、人気過ぎて普通じゃゲット出来ないよ?
それも、1番良い席!!!
楽しみ~!!!」
テンション高めのおばさんに笑いながら、頷いた。
“いち”は勉強ばっかりしていて。
そんな“いち”を家に置いていくわけにいかないので、母ちゃんも家にいる。
そうなると、俺も家にいる。
まだ年長だし。
1人で勝手に出掛けることも出来ないから。
でも、またオーケストラを観に行ける。
たった1回しか観たことがないオーケストラ。
また、観られる・・・。
また、観られるんだ・・・。
「仁君!!これ、行こう!!」
土曜日におばさんの家に来ると、おばさんが少し目立ってきたお腹で嬉しそうな顔で言ってきた。
両手で持っている物を見てみると、チケットだった。
でも、俺には何て書いてあるのか読めない。
まだ幼稚園の年長の歳だし。
「昨日の夜、大塚先生が家に寄ってくれてこれを届けてくれたの!!
お腹が大丈夫そうなら、仁君のこと連れて行って欲しいって!!
日曜日で一君は勉強したいだろうから、大塚先生は連れて行けないからって。」
「おばさん、お腹大丈夫なの?」
「元々つわりもほとんどなかったし、安定期にも入ったし、胎教にも良いから私も行きたいの!!」
おばさんが嬉しそうな顔でお腹を擦る。
「このチケット、人気過ぎて普通じゃゲット出来ないよ?
それも、1番良い席!!!
楽しみ~!!!」
テンション高めのおばさんに笑いながら、頷いた。
“いち”は勉強ばっかりしていて。
そんな“いち”を家に置いていくわけにいかないので、母ちゃんも家にいる。
そうなると、俺も家にいる。
まだ年長だし。
1人で勝手に出掛けることも出来ないから。
でも、またオーケストラを観に行ける。
たった1回しか観たことがないオーケストラ。
また、観られる・・・。
また、観られるんだ・・・。
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