53 / 241
4
4-8
しおりを挟む
私の言葉には、魚はめちゃくちゃ驚いた顔をしている。
「会長って・・・松居会長?」
「そう、それ。ハゲの。」
私がそう言うと、魚が驚き続けながら小さく頷いている。
「噂で聞いたことある・・・。
確か・・・鮫島さん、だっけ?
キミのお父さんとお母さん、社内結婚だからね。
松居会長の娘さんと鮫島さんが結婚したって。」
「そう、それ。私の両親。」
「・・・キミが小さい頃の写真を見たことがあるよ。
会長の部屋のデスクに飾られてる。」
「おじいちゃん、そんなことしてるんだ。
それに・・・あんな大企業なのに、会長の部屋に入れるだけのポジションなんだ?
さっきの名刺に役職書いてなかったけど。」
私が鋭い歯で噛み付くと、魚はさっきまでとは様子が変わった・・・。
そこら辺の魚ではなく・・・もっと存在感のある魚に変わった・・・。
「そっか、会長の孫なだけじゃなくてあの人が育ててる娘だもんね。
良いね、本当に彼氏いないの?」
「彼氏はいないけど大大大好きな人はいる。
私はお兄ちゃんのことが好きなの、本気で。
血が繋がってないから結婚出来る。」
私はそう答えながら、スマホを手に持った。
そして、噛み付く・・・。
鋭い歯で噛み付くのではなくて、甘く噛み付く・・・。
「相談にのってよ、お兄さん。」
そう言って・・・
甘く、噛み付く・・・。
「会長って・・・松居会長?」
「そう、それ。ハゲの。」
私がそう言うと、魚が驚き続けながら小さく頷いている。
「噂で聞いたことある・・・。
確か・・・鮫島さん、だっけ?
キミのお父さんとお母さん、社内結婚だからね。
松居会長の娘さんと鮫島さんが結婚したって。」
「そう、それ。私の両親。」
「・・・キミが小さい頃の写真を見たことがあるよ。
会長の部屋のデスクに飾られてる。」
「おじいちゃん、そんなことしてるんだ。
それに・・・あんな大企業なのに、会長の部屋に入れるだけのポジションなんだ?
さっきの名刺に役職書いてなかったけど。」
私が鋭い歯で噛み付くと、魚はさっきまでとは様子が変わった・・・。
そこら辺の魚ではなく・・・もっと存在感のある魚に変わった・・・。
「そっか、会長の孫なだけじゃなくてあの人が育ててる娘だもんね。
良いね、本当に彼氏いないの?」
「彼氏はいないけど大大大好きな人はいる。
私はお兄ちゃんのことが好きなの、本気で。
血が繋がってないから結婚出来る。」
私はそう答えながら、スマホを手に持った。
そして、噛み付く・・・。
鋭い歯で噛み付くのではなくて、甘く噛み付く・・・。
「相談にのってよ、お兄さん。」
そう言って・・・
甘く、噛み付く・・・。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
22
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる