【完】お兄ちゃんは私を甘く戴く

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理子が号泣をしながらそう言うと、お母さんが電話の向こうで大きな声で笑った。



『理子は本当に可愛いね！！
親バカなのかな、お母さん。
理子が可愛くて可愛くて、どんなことをやってもどんなことを言っても、怒りはするけどやっぱりめちゃくちゃ可愛いと思っちゃう！！』



理子の言葉の返事にはなっていないけど、お母さんが大きな声で笑いながらそう言ってくれる。



そんな、嬉しすぎることを言ってくれる・・・。



「お母さん、大好き・・・。」



『お母さんも理子のことが大好き。
本当に・・・本気で、大好き・・・。
目の中に入れても痛くないくらいに、大好き・・・。
可愛すぎて、破壊力抜群で、泣けてくるよ・・・。』



お母さんが今日もそう言ってくれて、理子は泣きながら何度も頷く。



『光一と寝たくないなら、真理にお願いしてみたら？』



お母さんからそう言われて理子は少し考える。



「真理姉って、寝るの凄く早いんだよね・・・。
今8時半だからもう寝てると思う・・・。
あと、起こしてみても全然起きないんだよね・・・。」



『行ってみるだけ行ってみたら？
お母さんも授業が終わったらすぐに帰るから。』



お母さんがそう言ってくれて、理子は返事をしてから受話器を置いた。