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その日の夜・・・
家の電話でお母さんのスマホに電話を掛ける。
でも・・・出なくて・・・。
お母さんは仕事の後に夜の学校に行っているから・・・。
泣きながら受話器を戻す・・・。
「お母さん・・・」
どっちの“お母さん”を求めたのかは自分でもよく分からないけど、泣きながらそう呟いた時・・・
家の電話が鳴った・・・。
いつもはお兄ちゃんが取っているけど、パッと理子が取ってしまった・・・。
どうしよう・・・
そう思っていたら・・・
『理子・・・?』
と・・・。
受話器から・・・お母さんの声が、聞こえてきた。
それに号泣しながら口を開く・・・。
「お母さん・・・ごめんなさい・・・。」
『また何かしちゃった?
いいよ、お母さんが何度でも謝りにいくから。』
「お母さんに・・・噛み付いたり、酷いこと、言ったり・・・。」
理子がそう言うと・・・
『いつもそうやって謝ってくれるから可愛いもんだよ!!
私もお父さんに散々酷いこと言ってたけど、1度も謝ったことなかったからこれは一生後悔するやつ!!』
お母さんが笑いながらそう言ってくれて、理子も泣きながら笑った。
「お母さん・・・何時に帰ってくる?」
『・・・まだ帰れないな。
でも・・・可愛い可愛い娘がそんな可愛いことを聞いてくれたから、やっぱり帰ろうかな!!』
お母さんのそんな格好良すぎる言葉を聞いて、理子は泣きなら首を横に振った。
「大丈夫・・・1人で寝る・・・。」
『光一とまた喧嘩したのか!!
あの悪ガキ!!!
明日お母さんから怒っておくから!!』
「・・・お兄ちゃんもそんなに悪くない。
理子が悪いの・・・。
理子がいつも悪いの・・・。
理子だけがいつも悪いから、いつも理子だけが怒られる・・・嫌われる・・・。」
家の電話でお母さんのスマホに電話を掛ける。
でも・・・出なくて・・・。
お母さんは仕事の後に夜の学校に行っているから・・・。
泣きながら受話器を戻す・・・。
「お母さん・・・」
どっちの“お母さん”を求めたのかは自分でもよく分からないけど、泣きながらそう呟いた時・・・
家の電話が鳴った・・・。
いつもはお兄ちゃんが取っているけど、パッと理子が取ってしまった・・・。
どうしよう・・・
そう思っていたら・・・
『理子・・・?』
と・・・。
受話器から・・・お母さんの声が、聞こえてきた。
それに号泣しながら口を開く・・・。
「お母さん・・・ごめんなさい・・・。」
『また何かしちゃった?
いいよ、お母さんが何度でも謝りにいくから。』
「お母さんに・・・噛み付いたり、酷いこと、言ったり・・・。」
理子がそう言うと・・・
『いつもそうやって謝ってくれるから可愛いもんだよ!!
私もお父さんに散々酷いこと言ってたけど、1度も謝ったことなかったからこれは一生後悔するやつ!!』
お母さんが笑いながらそう言ってくれて、理子も泣きながら笑った。
「お母さん・・・何時に帰ってくる?」
『・・・まだ帰れないな。
でも・・・可愛い可愛い娘がそんな可愛いことを聞いてくれたから、やっぱり帰ろうかな!!』
お母さんのそんな格好良すぎる言葉を聞いて、理子は泣きなら首を横に振った。
「大丈夫・・・1人で寝る・・・。」
『光一とまた喧嘩したのか!!
あの悪ガキ!!!
明日お母さんから怒っておくから!!』
「・・・お兄ちゃんもそんなに悪くない。
理子が悪いの・・・。
理子がいつも悪いの・・・。
理子だけがいつも悪いから、いつも理子だけが怒られる・・・嫌われる・・・。」
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