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真理姉の弟の大きな声に、理子だけじゃなくてお兄ちゃんも驚いている。
そんなお兄ちゃんを、真理姉の弟が真面目な顔で見上げている。
「鮫島君も・・・鮫島君も・・・妹のこと、少しだけでも・・・考えてあげてよ・・・。
ちょっとだけでも・・・分かって、あげてよ・・・。」
真理姉の弟が・・・お兄ちゃんにそう言ってくれた・・・。
「考えてるだろ・・・。
だからあの時・・・あの時、俺だって・・・頷いたんだよ・・・。
桃子が母ちゃんになること、頷いたんだよ・・・。」
お兄ちゃんが小さな声でそう言うと、真理姉の弟は優しく笑いながら小さく頷いた。
「2人のお母さんから・・・聞いたよ・・・。」
「桃子から・・・?
あれ、桃子にも聞きに行ったのかよ・・・?
何でそんなに酷いことするんだよ・・・?
俺、止めたよな!?」
「2人のお母さんも・・・鮫島君の妹の、お母さんを・・・よく知ってるから・・・。
ここは外せない、絶対・・・。
鮫島君の、お姉さんとして・・・鮫島君の妹のお姉さんとして・・・鮫島君の妹のお母さんを、知っている人でも、あるから・・・。」
真理姉の弟がそう言って、怒りで震えてきているお兄ちゃんのことを見上げている。
怖くないのか・・・しっかりと顔を上げて・・・見上げている・・・。
「2人がいたから・・・あの人は、生きてこられたって・・・言ってた・・・。」
「・・・は?」
真理姉の弟の言葉に、お兄ちゃんが小さな声でそう反応した。
そんなお兄ちゃんを、真理姉の弟が真面目な顔で見上げている。
「鮫島君も・・・鮫島君も・・・妹のこと、少しだけでも・・・考えてあげてよ・・・。
ちょっとだけでも・・・分かって、あげてよ・・・。」
真理姉の弟が・・・お兄ちゃんにそう言ってくれた・・・。
「考えてるだろ・・・。
だからあの時・・・あの時、俺だって・・・頷いたんだよ・・・。
桃子が母ちゃんになること、頷いたんだよ・・・。」
お兄ちゃんが小さな声でそう言うと、真理姉の弟は優しく笑いながら小さく頷いた。
「2人のお母さんから・・・聞いたよ・・・。」
「桃子から・・・?
あれ、桃子にも聞きに行ったのかよ・・・?
何でそんなに酷いことするんだよ・・・?
俺、止めたよな!?」
「2人のお母さんも・・・鮫島君の妹の、お母さんを・・・よく知ってるから・・・。
ここは外せない、絶対・・・。
鮫島君の、お姉さんとして・・・鮫島君の妹のお姉さんとして・・・鮫島君の妹のお母さんを、知っている人でも、あるから・・・。」
真理姉の弟がそう言って、怒りで震えてきているお兄ちゃんのことを見上げている。
怖くないのか・・・しっかりと顔を上げて・・・見上げている・・・。
「2人がいたから・・・あの人は、生きてこられたって・・・言ってた・・・。」
「・・・は?」
真理姉の弟の言葉に、お兄ちゃんが小さな声でそう反応した。
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