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そう甘く噛み付いて、真理姉の弟を見上げた。
真理姉の弟は不思議そうな顔で理子のことを見下ろしている。
「真理姉の弟も、理子のお兄ちゃんになって?
真理姉も理子のお姉ちゃんで、真理姉の弟も理子のお兄ちゃんになって?」
「・・・僕が・・・?
鮫島君、怒りそうだな・・・。」
「あっちのお兄ちゃんは関係ないの!!
理子のお兄ちゃんになるのに、あっちのお兄ちゃんは関係ないの!!」
「そうなの・・・?」
「そうなの!!!
理子の家族になれるなんて、凄いことなんだからね!?
理子のお兄ちゃんになれるなんて、凄いことなんだからね!?
“うん”って頷いておけばいいの!!」
理子がそう言って、真理姉の弟の・・・“お兄ちゃん”の手を強く強く握ると・・・
「うん・・・」
と、真理姉の弟は返事をして頷いてくれた。
照れたように笑いながら、頷いてくれた。
それを見て、理子はやっと“お兄ちゃん”の手を離す。
「あ・・・そうだ・・・。」
そしたら、“お兄ちゃん”が部屋着のズボンのポケットに手を入れた。
そして・・・また手を出して・・・
理子に右手を見せてきた・・・。
その右手の上にのっている物を見て、理子は笑ってしまった。
だって、鉛筆だったから。
赤い鉛筆。
理子だと思って連れていって貰った、赤い鉛筆。
それが・・・めちゃくちゃ短くなっていたから・・・。
真理姉の弟は不思議そうな顔で理子のことを見下ろしている。
「真理姉の弟も、理子のお兄ちゃんになって?
真理姉も理子のお姉ちゃんで、真理姉の弟も理子のお兄ちゃんになって?」
「・・・僕が・・・?
鮫島君、怒りそうだな・・・。」
「あっちのお兄ちゃんは関係ないの!!
理子のお兄ちゃんになるのに、あっちのお兄ちゃんは関係ないの!!」
「そうなの・・・?」
「そうなの!!!
理子の家族になれるなんて、凄いことなんだからね!?
理子のお兄ちゃんになれるなんて、凄いことなんだからね!?
“うん”って頷いておけばいいの!!」
理子がそう言って、真理姉の弟の・・・“お兄ちゃん”の手を強く強く握ると・・・
「うん・・・」
と、真理姉の弟は返事をして頷いてくれた。
照れたように笑いながら、頷いてくれた。
それを見て、理子はやっと“お兄ちゃん”の手を離す。
「あ・・・そうだ・・・。」
そしたら、“お兄ちゃん”が部屋着のズボンのポケットに手を入れた。
そして・・・また手を出して・・・
理子に右手を見せてきた・・・。
その右手の上にのっている物を見て、理子は笑ってしまった。
だって、鉛筆だったから。
赤い鉛筆。
理子だと思って連れていって貰った、赤い鉛筆。
それが・・・めちゃくちゃ短くなっていたから・・・。
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