【完】お兄ちゃんは私を甘く戴く

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私が噛み付くと、お兄ちゃんは困ったように笑うのではなくて・・・嬉しそうな顔で笑う。
私と本当の兄妹にならなかったのが嬉しいらしい。



「僕はりーちゃんのお兄ちゃんだよ・・・。
りーちゃんは僕の妹・・・。
どんな姿でも僕にとっては可愛いんだけど・・・」



お兄ちゃんが言葉を切った後、私の顔から手元の方に視線を移した。



「少し、心配で・・・。」



「心配なんてしなくていいよ。
もうお兄ちゃんに戴いて貰いたいなんて思ってないから。
だから最近は身体も整えてないもん。
残念だったね、綺麗に整えてる時に1回くらい戴いちゃえば良かったのに。
でも、味見くらいは出来て良かったね。」



お兄ちゃんに噛み付きながら、牛丼にも噛み付く。



お兄ちゃんの方を見ることなく、噛み付く・・・。



戴いて貰えなかった・・・。



ずっと、ずっと、綺麗に整えていたのに・・・。



お兄ちゃんに戴いて貰う為に、綺麗に整えていたのに・・・。



この約3週間で膨らんできた下っ腹を左手で触りながら、牛丼を食べ続ける。



「・・・1人で、眠れてる・・・？」



あれからお兄ちゃんの部屋に行くことはなくなった私に、お兄ちゃんがそう聞いてきた。



「知らない。
私の部屋に確認しに来れば？
妹でも彼女でもない女の部屋に入って、確認すればいいじゃん。
エッチなことはしないでよ、もう私お兄ちゃんとなんてしないもん。」