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お兄ちゃんに噛み付きまくっていると、お兄ちゃんは何も言わなくなってしまった。
何も言ってくれなくなって、静かに牛丼を食べている・・・。
静かに、綺麗に、牛丼を食べている・・・。
そんなお兄ちゃんを見て・・・
溢れてきた涙を拭いながら、聞いた・・・。
「何で戴いてくれなかったの・・・?
お願いしたのに・・・何度も、お願いしたのに・・・。
1回くらい、戴いてくれれば良かったのに・・・。
本当のお兄ちゃんだと思えてる時に、1回くらい・・・戴いて貰いたかった・・・。」
「本当のお兄ちゃんだよ、今も・・・これからも・・・。
僕はりーちゃんの、本当のお兄ちゃんだよ・・・。」
お兄ちゃんが食べ掛けの牛丼の丼を静かに置いて、私の方を見てきた。
約3週間で5キロも体重が増えた私の顔を見てきた。
「見ないで・・・私、太ったから・・・。
全然可愛くない・・・。
5キロだと見た目に出てくるから・・・。
トレーニングも何もしてないから、体重だけじゃなくて全部がたるんでる・・・。
全部が・・・たるんでる・・・。
身体と一緒に・・・ずっと張り詰めていたものが・・・たるんでる・・・。」
泣きながら、涙も鼻水も一緒に牛丼を掻き込んだ。
噛む回数も気を付けていたのに、流し込むように身体の中に入れた。
何も言ってくれなくなって、静かに牛丼を食べている・・・。
静かに、綺麗に、牛丼を食べている・・・。
そんなお兄ちゃんを見て・・・
溢れてきた涙を拭いながら、聞いた・・・。
「何で戴いてくれなかったの・・・?
お願いしたのに・・・何度も、お願いしたのに・・・。
1回くらい、戴いてくれれば良かったのに・・・。
本当のお兄ちゃんだと思えてる時に、1回くらい・・・戴いて貰いたかった・・・。」
「本当のお兄ちゃんだよ、今も・・・これからも・・・。
僕はりーちゃんの、本当のお兄ちゃんだよ・・・。」
お兄ちゃんが食べ掛けの牛丼の丼を静かに置いて、私の方を見てきた。
約3週間で5キロも体重が増えた私の顔を見てきた。
「見ないで・・・私、太ったから・・・。
全然可愛くない・・・。
5キロだと見た目に出てくるから・・・。
トレーニングも何もしてないから、体重だけじゃなくて全部がたるんでる・・・。
全部が・・・たるんでる・・・。
身体と一緒に・・・ずっと張り詰めていたものが・・・たるんでる・・・。」
泣きながら、涙も鼻水も一緒に牛丼を掻き込んだ。
噛む回数も気を付けていたのに、流し込むように身体の中に入れた。
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