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「こんにちは!何してるの?洗濯?」
侍女の背中に声を掛けると、侍女はビクッと大きく身体を動かしていた。
それからゆっくりと私の方を振り向いてきて・・・
「あ・・・聖女様、カルティーヌ姫でいらっしゃいますね?」
私のことを見ただけでそう言って、慌てて立ち上がりお辞儀をしている。
「うん、カルティーヌ。
洗濯中にごめんね?続けながらでいいよ。
名前は?」
「はい、ありがとうございます。
メルサと申します。」
メルサは濃い水色の目をした女で、歳は20歳を超えているように見える。
剣を持たせたら強くなりそうな女で、華奢なその身体が勿体無いとまで思った。
メルサはその華奢な身体でまたしゃがみ、大きな桶で洗濯をしているようだった。
「カルティーヌ姫とステル殿下がお怪我をされたとエミリア侍女長から聞きまして。
今血が付いたシーツとクロスを手洗いしている所です。」
「あ、ごめんごめん。
どっちも私の処女膜が原因の血だ。」
「え・・・ですが、初夜は無事に迎えられたはず・・・。
昨日もシーツを洗いましたし・・・。」
「聞いてよ、聖女になると処女膜まで再生されるんだけど。」
私の言葉にメルサは驚き、それから可愛いらしい笑顔で笑い始めた。
インソルドでもこの王宮に来てからも色んな女と出会ったけれど、誰かに対して“可愛い”と思ったのはこれが始めてだった。
「それは子作りが大変そうですね?」
「いや、結構大丈夫そう。
ステル殿下との子作りは順調過ぎて何人も子どもが出来ちゃいそう。
何か物凄く気持ちよくて受け入れちゃうんだよね。」
「国王に近い王族の性器はそのようになっているらしいですね。」
「そうなの!?それは初めて知った!!」
「・・・私から聞いたということは秘密にして頂けますか?
申し訳ございません、喋りすぎました。」
「誰から聞いた話なの?
みんな知ってること?」
「いえ・・・本当だったら知れないことでして。
たまたま知れる機会があっただけで・・・。」
これ以上聞いたら可哀想な気持ちにもなったので、それ以上は聞かないで話を変える。
「でも、子どもの人数は1人の女につき3人までだからね。
それ以上子どもを妊娠すると身体へのリスクが大き過ぎるからって。」
「そうですね、母体のことを考えて2人以上は産まないようにするのが一般的ですね。」
「だから王族では正室も側室も何人でも作ってもいいってなってるのかな?
国王の器がある子どもが生まれる確率を上げる為に。」
「どうなのでしょう・・・。
昔は政略結婚の方が当たり前で、本当に好きな方を側室に迎えることはあったそうですね。
それで当たり前ですけど正室から虐げられていたそうですよ?」
「どっちの子どもが次の国王に選ばれることになるんだろう?」
「女性の階級が高い子どもの方が次の国王に選ばれていたようですね。」
「そうなんだ・・・。
ステル殿下は侍女の子どもだから国王に選ばれるはずないのか。
その侍女の生まれは?」
「平民中の平民ですね。
親は天地が引っくり返るほど驚いたそうです。」
「そうなんだ・・・。
じゃあ本当なら第1皇太子か第2皇太子が次の国王になるはずなのか。
その2人の母親は隣国の姫だしね。」
「そうですね、親兄弟から虐げられていた出来損ないの姫だったらしいですけど。」
侍女の背中に声を掛けると、侍女はビクッと大きく身体を動かしていた。
それからゆっくりと私の方を振り向いてきて・・・
「あ・・・聖女様、カルティーヌ姫でいらっしゃいますね?」
私のことを見ただけでそう言って、慌てて立ち上がりお辞儀をしている。
「うん、カルティーヌ。
洗濯中にごめんね?続けながらでいいよ。
名前は?」
「はい、ありがとうございます。
メルサと申します。」
メルサは濃い水色の目をした女で、歳は20歳を超えているように見える。
剣を持たせたら強くなりそうな女で、華奢なその身体が勿体無いとまで思った。
メルサはその華奢な身体でまたしゃがみ、大きな桶で洗濯をしているようだった。
「カルティーヌ姫とステル殿下がお怪我をされたとエミリア侍女長から聞きまして。
今血が付いたシーツとクロスを手洗いしている所です。」
「あ、ごめんごめん。
どっちも私の処女膜が原因の血だ。」
「え・・・ですが、初夜は無事に迎えられたはず・・・。
昨日もシーツを洗いましたし・・・。」
「聞いてよ、聖女になると処女膜まで再生されるんだけど。」
私の言葉にメルサは驚き、それから可愛いらしい笑顔で笑い始めた。
インソルドでもこの王宮に来てからも色んな女と出会ったけれど、誰かに対して“可愛い”と思ったのはこれが始めてだった。
「それは子作りが大変そうですね?」
「いや、結構大丈夫そう。
ステル殿下との子作りは順調過ぎて何人も子どもが出来ちゃいそう。
何か物凄く気持ちよくて受け入れちゃうんだよね。」
「国王に近い王族の性器はそのようになっているらしいですね。」
「そうなの!?それは初めて知った!!」
「・・・私から聞いたということは秘密にして頂けますか?
申し訳ございません、喋りすぎました。」
「誰から聞いた話なの?
みんな知ってること?」
「いえ・・・本当だったら知れないことでして。
たまたま知れる機会があっただけで・・・。」
これ以上聞いたら可哀想な気持ちにもなったので、それ以上は聞かないで話を変える。
「でも、子どもの人数は1人の女につき3人までだからね。
それ以上子どもを妊娠すると身体へのリスクが大き過ぎるからって。」
「そうですね、母体のことを考えて2人以上は産まないようにするのが一般的ですね。」
「だから王族では正室も側室も何人でも作ってもいいってなってるのかな?
国王の器がある子どもが生まれる確率を上げる為に。」
「どうなのでしょう・・・。
昔は政略結婚の方が当たり前で、本当に好きな方を側室に迎えることはあったそうですね。
それで当たり前ですけど正室から虐げられていたそうですよ?」
「どっちの子どもが次の国王に選ばれることになるんだろう?」
「女性の階級が高い子どもの方が次の国王に選ばれていたようですね。」
「そうなんだ・・・。
ステル殿下は侍女の子どもだから国王に選ばれるはずないのか。
その侍女の生まれは?」
「平民中の平民ですね。
親は天地が引っくり返るほど驚いたそうです。」
「そうなんだ・・・。
じゃあ本当なら第1皇太子か第2皇太子が次の国王になるはずなのか。
その2人の母親は隣国の姫だしね。」
「そうですね、親兄弟から虐げられていた出来損ないの姫だったらしいですけど。」
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