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その日の定時・・・。
企画部にいた頃ではあり得ない、定時に荷物を片付けるという作業をしていると・・・。
「母ちゃん、俺この後ナイトメディカルに行くから帰り遅くなる!
もしかしたら、今日も帰れないかも!!」
「・・・あっそ。」
散々隠していたのに、今日のうちに社内中に私達のことが知れ渡ったからか、隠すことなく光一がそう言ってきた。
「冷てーなー。」
「あんたの高校時代の反抗期の方が冷たかったからね。
お母さんと目も合わせなかったでしょうが。」
「確かにな!!」
光一が笑いながらそう言ってきて・・・
「すげー楽しいよ、今。
俺、今すげー楽しい。
マジで死にたいくらいに苦しかったからさ。
天野さんと出会ってから、すげー楽しくなった。」
そんなことを言われたら、私は何もいえなくなる・・・。
何も言えなくなってしまう・・・。
「行ってきます!!」
「行ってらっしゃい・・・。」
満面の笑みの息子を見送る。
大きな背中を、見送る・・・。
企画部にいた頃ではあり得ない、定時に荷物を片付けるという作業をしていると・・・。
「母ちゃん、俺この後ナイトメディカルに行くから帰り遅くなる!
もしかしたら、今日も帰れないかも!!」
「・・・あっそ。」
散々隠していたのに、今日のうちに社内中に私達のことが知れ渡ったからか、隠すことなく光一がそう言ってきた。
「冷てーなー。」
「あんたの高校時代の反抗期の方が冷たかったからね。
お母さんと目も合わせなかったでしょうが。」
「確かにな!!」
光一が笑いながらそう言ってきて・・・
「すげー楽しいよ、今。
俺、今すげー楽しい。
マジで死にたいくらいに苦しかったからさ。
天野さんと出会ってから、すげー楽しくなった。」
そんなことを言われたら、私は何もいえなくなる・・・。
何も言えなくなってしまう・・・。
「行ってきます!!」
「行ってらっしゃい・・・。」
満面の笑みの息子を見送る。
大きな背中を、見送る・・・。
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