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4月・・・。
「光一、お前さ・・・。」
金曜日・・・。
病院再建プロジェクトチームに入っている俺は、ミーティングの為に病院ではなく会社に出社をした。
そしたら、天野さんに始業前に声を掛けられた。
天野さんにしては珍しく、何かを言いにくそうにしている。
「なんっすか?」
「いや・・・紅葉からは、俺はそっちの面はあんま得意じゃねーから変なことすんなって言われてるしな・・・。」
急に弱気になりだした天野さんには笑った。
楽しかった。
俺は、めちゃくちゃ楽しかった。
天野さんといると、めちゃくちゃ楽しかった。
息が吸えるだけじゃない。
苦しくないだけじゃない。
楽しかった・・・。
めちゃくちゃ、楽しかった・・・。
そう思いながら天野さんを見ていると、天野さんが俺をジッと見詰めてきた。
いつもよりも長めに見詰めてきた。
そして・・・
「お前ってさ・・・何歳上までイケる奴?」
「・・・女っすか?」
「そうだな、女。」
「何歳でもイケないっすね、俺は女とか別に必要ないんで。」
「この会社の女達、特上くらいの女揃えてるのに見向きもしねーしな・・・。」
天野さんがそう言って困ったように笑う。
珍しく、困ったように笑っている。
「でも、お前な~・・・。
目も頭も良くなって来てるのに、それだけじゃ使い物にならなそうだからな・・・。」
「そうっすか?」
「・・・だな。
どんな女が好きなんだよ?」
「そういうのはないっすね。」
俺がそう答えると、天野さんはまた困った顔で笑った。
そして・・・
「今日、お前病院行かなくていいや。
俺の方にちょっと顔貸せ。
色々とやりやすくなるだろうしな。」
そんなことを言われた。
「光一、お前さ・・・。」
金曜日・・・。
病院再建プロジェクトチームに入っている俺は、ミーティングの為に病院ではなく会社に出社をした。
そしたら、天野さんに始業前に声を掛けられた。
天野さんにしては珍しく、何かを言いにくそうにしている。
「なんっすか?」
「いや・・・紅葉からは、俺はそっちの面はあんま得意じゃねーから変なことすんなって言われてるしな・・・。」
急に弱気になりだした天野さんには笑った。
楽しかった。
俺は、めちゃくちゃ楽しかった。
天野さんといると、めちゃくちゃ楽しかった。
息が吸えるだけじゃない。
苦しくないだけじゃない。
楽しかった・・・。
めちゃくちゃ、楽しかった・・・。
そう思いながら天野さんを見ていると、天野さんが俺をジッと見詰めてきた。
いつもよりも長めに見詰めてきた。
そして・・・
「お前ってさ・・・何歳上までイケる奴?」
「・・・女っすか?」
「そうだな、女。」
「何歳でもイケないっすね、俺は女とか別に必要ないんで。」
「この会社の女達、特上くらいの女揃えてるのに見向きもしねーしな・・・。」
天野さんがそう言って困ったように笑う。
珍しく、困ったように笑っている。
「でも、お前な~・・・。
目も頭も良くなって来てるのに、それだけじゃ使い物にならなそうだからな・・・。」
「そうっすか?」
「・・・だな。
どんな女が好きなんだよ?」
「そういうのはないっすね。」
俺がそう答えると、天野さんはまた困った顔で笑った。
そして・・・
「今日、お前病院行かなくていいや。
俺の方にちょっと顔貸せ。
色々とやりやすくなるだろうしな。」
そんなことを言われた。
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