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そんなやり取りを弟二としてから、言われていた店へと向かった。
和食の居酒屋、店員から案内された個室へと向かい扉を開けた。
普通に、開けた・・・。
そしたら、いた・・・。
“黒住さん”が、いた・・・。
男達に囲まれて、見たこともないようなトロンとした顔で酒を呑んでいる“黒住さん”が、いた・・・。
そんな“黒住さん”の顔には思わず静止してしまい見ていると・・・
「あ!鮫島君お疲れ~!!」
と、レイラが声を上げた。
そしたら・・・
そしたら・・・
“黒住さん”が俺のことを見て・・・
俺のことをチラッと一瞬だけ見て・・・
すぐに目を逸らした・・・。
目を、逸らしてきた・・・。
そして、男達に酒を注がれ、また呑んでいる・・・。
トロンとした顔で・・・
小さく微笑みながら・・・
そんな顔をしながら、周りに座った男達を見ていて・・・。
初めて知った・・・。
こんな顔をしながら酒を呑んでいたなんて、初めて知った・・・。
家では酒を呑まない人だから・・・。
だから、俺は知らなかった・・・。
完全に“桃子”の顔になりながら・・・
赤い顔で、トロンとした顔で・・・
そんな顔で、渡でもない男に微笑み掛けているなんて・・・
俺は、知らなかった・・・。
息子の俺は、何も知らなかった・・・。
和食の居酒屋、店員から案内された個室へと向かい扉を開けた。
普通に、開けた・・・。
そしたら、いた・・・。
“黒住さん”が、いた・・・。
男達に囲まれて、見たこともないようなトロンとした顔で酒を呑んでいる“黒住さん”が、いた・・・。
そんな“黒住さん”の顔には思わず静止してしまい見ていると・・・
「あ!鮫島君お疲れ~!!」
と、レイラが声を上げた。
そしたら・・・
そしたら・・・
“黒住さん”が俺のことを見て・・・
俺のことをチラッと一瞬だけ見て・・・
すぐに目を逸らした・・・。
目を、逸らしてきた・・・。
そして、男達に酒を注がれ、また呑んでいる・・・。
トロンとした顔で・・・
小さく微笑みながら・・・
そんな顔をしながら、周りに座った男達を見ていて・・・。
初めて知った・・・。
こんな顔をしながら酒を呑んでいたなんて、初めて知った・・・。
家では酒を呑まない人だから・・・。
だから、俺は知らなかった・・・。
完全に“桃子”の顔になりながら・・・
赤い顔で、トロンとした顔で・・・
そんな顔で、渡でもない男に微笑み掛けているなんて・・・
俺は、知らなかった・・・。
息子の俺は、何も知らなかった・・・。
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