【完】死神にウェディングドレスを

Bu-cha

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三好さんの言葉に驚いていると、三好さんが生き生きした顔で笑いながら続ける。



「だって、理菜・・・あの大人気の鮫島君を1年くらいで射止めて!!
み~んな狙ってたからね!!鮫島君!!」



それには苦笑いをしながら頷く。



「高卒なのに親戚のツテで入社出来てたらしいんだよね、鮫島君って。
年下だったけど私よりも先輩で、当時年上の岩渕課長と企画で戦ってた姿は本当に格好良くて!!
あ、勿論岩渕さんも格好良いからね?
あの人はもう殿堂入りしてたから。
長く付き合ってたっていう年下の彼女がいたし、その女の子も入社してきて部下にまでしちゃってたし。」



既に知っているけれど、渡の奥さんも亡くなっているからかこの話も誰もしない。
それを、三好さんは生き生きとした顔で話す。
まるで、つい昨日の出来事かのように。



「理菜さ・・・もっと弱い感じの子でもあったんだよね。
あの松居会長の娘とは思えないくらい、誰とも戦わないような。
だから、鮫島君はこういう子が好きだったか~って当時の女達は諦めついたわけ!!
そしたら・・・」



三好さんが言葉を切った後、怒った顔になって・・・



「2人目の子を出産して、会社に戻らないって挨拶しに来てさ!!
鮫島君も少し前に亡くなってたし、みんなで神妙な気持ちで出迎えたら・・・。
めっちゃくちゃ強い女になっててビックリ仰天!!
理菜のこの姿を鮫島君が見てたら、絶対に自分が選ばれてたのに!!って全員で理菜に怒りまくって!!
詐欺じゃん!!って・・・。」



三好さんがそう言った後、涙を流した・・・。
とても綺麗な涙を流した・・・。



「そんな、そんなことまで言えちゃうくらいに、理菜は強くなってた・・・。
鮫島君の分まで、強くなってた・・・。
大嫌いなの、私・・・。
私の手を取らなかったから・・・。
何度も手を伸ばしたのに、強く笑いながら・・・私の手を1度も取らなかったから・・・。
大嫌いなの、理菜・・・。
でも、私は理菜のことが大好きだったの・・・。」



三好さんがそう言いながら・・・
そう言いながら、私を抱き締めてきた・・・。
優しく、抱き締めてきた・・・。



「良い子に育てたね、黒住さん・・・。
鮫島君ソックリ過ぎて、オバチャン達はもう1度恋をしちゃったくらいだよ・・・。
また会えるなんて思わなかった・・・。
あの時に夢中になって追い掛けた恋の相手に、また会えるなんて夢にも思わなかった・・・。」
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