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『クリスマスに消えた星』
守side
12月25日 19時半
「うん、だからごめんって。
マジで最低な奴だって自分でも今めちゃくちゃドン引きしてる所。」
数分前に別れた彼女からの電話に出て、別れた時と同じ謝罪の言葉を口にした。
『クリスマスに別れるとか本当に有り得ないっ!
マジでクズ男・・・っっ!!
顔はめっちゃ良いのに中身がクズだなとは思ってたけど、ここまでクズだとは思わなかった!!』
本当の意味で”別れた彼女"からまたクズだと言われ、それには少し笑いながら今度は答えた。
「俺がクズだってやっぱ気付いてたのか。
俺何も隠してなかったのに気付いてなかったんだと思って3秒前までは流石に同情してた。
こんなクズと付き合ったことなんてネタにして、早く新しい彼氏作れよ。
可愛い顔面してるからすぐに新しい男出来るだろ。」
『キープしてた男と今会ってる所!!
元々22時には解散って言われてたし他の男とも約束してた!!』
「おぉ、良かった良かった。」
『それが全然良くなかったの!!
私が欲しいって言ってたブランドのバッグじゃなかった!!
”あんなに高級な物を簡単に欲しいって言うのは良くないよ"とか言われた!!
クズの守だってめっちゃ高いネックレス買ってくれたのに!!
クリスマスに別れ話をされてムカついたけど、"売って金にでもして"って言ってくれたのに!!』
「いや、俺の場合はアレなんだよ。
あのクソ高いネックレスを渡して俺の望みを聞いて貰おうと思ってて。」
『望み?エッチなこと?
手ぇ早そうなのに全然出して来ないから結構ちゃんとしてる所もあるのかなって、そこまでクズじゃないんだって安心もしてたんだよね。』
「いや、”このクソ高いネックレスをプレゼントするから、他の女ともセックスしたい"っていう望み。」
『・・・・・・・・ほんっっっっとにクズ。』
別れた彼女からのリアクションにはまた少し笑った。
「お前も結構なクズだけどな。
演技してるんだろうなとは思ってたけど、ここまで中身がクズだとは別れ話をするまでは気付かなかった。」
『私、結構演技上手いし。』
「クソ下手だったぞ?」
『はあ!?騙されてたじゃん。』
「俺の前でだけでも演技を続けられるならまあ、演技中の中身はそこまで気にならない程度ではあった。」
『数分前に、”思ってたのと違った"って言ってたじゃん。』
「それは中身の話じゃねーよ、顔の話。」
『はあ!?
顔なんて出会った瞬間から”めっちゃタイプ"ってベタ褒めだったじゃん。』
「そのはずだったんだけど、今日見たら思ってたのと違ってさ。
なんか、思ってたよりも可愛くなかった。」
『この顔で何回かデートしてたのに気付くの遅くない!?
クリスマス当日に気付くとか酷くない!?』
「お前演技とかしない方が結構笑わせてくれるじゃん。
クズみたいな中身ではあるけどそれはそれで好きな男いるんじゃん?
その可能性に賭けてこれからは普通にしてれば?
物好きなオッサンには拾って貰えるんじゃね?」
『マジでムカつく・・・・っっ!!
誰かのことを本気で好きになったことなんてないでしょ!?
だからクリスマス当日に別れ話もするしクズ発言ばっかりするんでしょ!!』
「それはそのままお前に返す。」
『私はある・・・っっ!!
めちゃくちゃ大好きだった彼氏だっていた!!』
「何で別れたんだよ?」
『元カノを妊娠させちゃったからって・・・。』
「男を見る目なさすぎるだろ!!
今会ってる男の方がマトモなことを言ってて、そいつ絶対に良い奴だから付き合ってみろよ。」
『でも、顔が・・・』
「顔がなぁぁぁ~・・・・・、分かる分かる、顔がなぁぁぁぁ~~~~。」
守side
12月25日 19時半
「うん、だからごめんって。
マジで最低な奴だって自分でも今めちゃくちゃドン引きしてる所。」
数分前に別れた彼女からの電話に出て、別れた時と同じ謝罪の言葉を口にした。
『クリスマスに別れるとか本当に有り得ないっ!
マジでクズ男・・・っっ!!
顔はめっちゃ良いのに中身がクズだなとは思ってたけど、ここまでクズだとは思わなかった!!』
本当の意味で”別れた彼女"からまたクズだと言われ、それには少し笑いながら今度は答えた。
「俺がクズだってやっぱ気付いてたのか。
俺何も隠してなかったのに気付いてなかったんだと思って3秒前までは流石に同情してた。
こんなクズと付き合ったことなんてネタにして、早く新しい彼氏作れよ。
可愛い顔面してるからすぐに新しい男出来るだろ。」
『キープしてた男と今会ってる所!!
元々22時には解散って言われてたし他の男とも約束してた!!』
「おぉ、良かった良かった。」
『それが全然良くなかったの!!
私が欲しいって言ってたブランドのバッグじゃなかった!!
”あんなに高級な物を簡単に欲しいって言うのは良くないよ"とか言われた!!
クズの守だってめっちゃ高いネックレス買ってくれたのに!!
クリスマスに別れ話をされてムカついたけど、"売って金にでもして"って言ってくれたのに!!』
「いや、俺の場合はアレなんだよ。
あのクソ高いネックレスを渡して俺の望みを聞いて貰おうと思ってて。」
『望み?エッチなこと?
手ぇ早そうなのに全然出して来ないから結構ちゃんとしてる所もあるのかなって、そこまでクズじゃないんだって安心もしてたんだよね。』
「いや、”このクソ高いネックレスをプレゼントするから、他の女ともセックスしたい"っていう望み。」
『・・・・・・・・ほんっっっっとにクズ。』
別れた彼女からのリアクションにはまた少し笑った。
「お前も結構なクズだけどな。
演技してるんだろうなとは思ってたけど、ここまで中身がクズだとは別れ話をするまでは気付かなかった。」
『私、結構演技上手いし。』
「クソ下手だったぞ?」
『はあ!?騙されてたじゃん。』
「俺の前でだけでも演技を続けられるならまあ、演技中の中身はそこまで気にならない程度ではあった。」
『数分前に、”思ってたのと違った"って言ってたじゃん。』
「それは中身の話じゃねーよ、顔の話。」
『はあ!?
顔なんて出会った瞬間から”めっちゃタイプ"ってベタ褒めだったじゃん。』
「そのはずだったんだけど、今日見たら思ってたのと違ってさ。
なんか、思ってたよりも可愛くなかった。」
『この顔で何回かデートしてたのに気付くの遅くない!?
クリスマス当日に気付くとか酷くない!?』
「お前演技とかしない方が結構笑わせてくれるじゃん。
クズみたいな中身ではあるけどそれはそれで好きな男いるんじゃん?
その可能性に賭けてこれからは普通にしてれば?
物好きなオッサンには拾って貰えるんじゃね?」
『マジでムカつく・・・・っっ!!
誰かのことを本気で好きになったことなんてないでしょ!?
だからクリスマス当日に別れ話もするしクズ発言ばっかりするんでしょ!!』
「それはそのままお前に返す。」
『私はある・・・っっ!!
めちゃくちゃ大好きだった彼氏だっていた!!』
「何で別れたんだよ?」
『元カノを妊娠させちゃったからって・・・。』
「男を見る目なさすぎるだろ!!
今会ってる男の方がマトモなことを言ってて、そいつ絶対に良い奴だから付き合ってみろよ。」
『でも、顔が・・・』
「顔がなぁぁぁ~・・・・・、分かる分かる、顔がなぁぁぁぁ~~~~。」
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