13 / 21
第十二話
しおりを挟む
この先のことを色々考えても仕方ない。
俺も風呂にいこう。
部屋で浴衣に着替えて、大浴場に行く事にした。
成り行きとは言え、3人での生活が継続される事になってしまった訳だけど、ちょっと嬉しい様な、残念な様な…複雑な気分だ。
脱衣所から大浴場に入ると、奥に露天風呂が見えたので、そっちに入ることにした。
外はすっかり暗くなっていて、月明かりがいい感じに湯船を照らしていた。
高さが3メートルくらいで幅が10センチくらいの板互い違いに折り重ねた感じの塀の向こうから蒼ネエとエリーの話し声が聞こえる。
塀の下の部分は風呂の底まで届いてなくて、湯船自体は繋がっているみたいだ。
アイツらも露天風呂に入ってるんだな。
男湯には、俺以外誰も入っていない。
コレはチャンスだ!
「サトル!そこに居るんでしょ?覗くなよ!」
う…見抜かれてる…。
しかし、ココは何としても拝んでみたい。
何処かに隙間か穴が開いてないか探してみたが、見当たらない。
塀の上からじゃ簡単にバレてしまう。
ただ、塀の先端から顔を出せば見えるかも?
しかしそこに行くには裸で植え込みに入らなければならない。
でも背の低い木の枝が直接皮膚に当たって痛そうだ。
いや…でも待てよ…もしバレた場合は俺はどーなる?
同じ部屋に泊まってるんだぞ…袋叩き確定じゃないか…。
…やっぱりヤメておこう。
それにしても穴場だよなぁ。
夏休み直前とは言え、お客さんも少ないみたいだし。
静かで良いところなんだけどなぁ。
真夏の温泉ってのも悪くないかもなぁ。
「サトルー!まだ居る?」
蒼ネエが塀越しに声を掛けてきた。
「どした?」
「なんかエリーちゃんが何か居るって言ってるのよ。」
「何かって?また野良犬かなんかなんじゃないのか?」
「それがモンスターが居るって言ってて…。今脱衣所に杖を取りに行ってる…。」
風呂にまで持ってきてるのか…。
「蒼葉ちゃん!取ってきたぞ!」
「おい!エリー!モンスターなんてホントに居るのか?」
「サトルか?あぁ間違いない、この感じはラビーだ。」
「ラビーってなんだよ?」
「そんなに大きなモンスターじゃないんだけど、結構凶暴なヤツだ。」
「なんでそんなが居るんだよ。」
「私が知るか!」
「エリーちゃん落ち着いて!裸のままで戦うつもり?」
裸だと?
そりゃ露天風呂に居るんだから裸なのはわかるけど、裸で杖持ってモンスターと戦ってる姿を想像するとシュールで笑える。
「せめてコレ巻いときなさいよ。」
蒼葉が杖を構えて仁王立ちして居るエリーにバスタオルを巻きつけた様だ。
ココは助けに行くべきなのか?
でも向こうは女風呂だぞ…。
いいのか?
とりあえず聞いてみよう。
「助けに行こうか?」
「来なくていい!」
蒼ネエに即効で断られた。
「来た!」
「きゃー!なにアレ!」
音しか聞こえないが、どうやら藪からラビーってモンスターが飛び出して来た様だ。
「うわっ!あっち!」
突然温泉がグツグツと煮えたぎりはじめたので、慌てて湯船から飛び出た。
塀の向こうでは時々閃光が走ったり小さな爆発音が響いてる。
エリーが魔法を使ってるんだろう。
それで風呂のお湯が急に暑くなったのか…。
「エリー、大丈夫かぁ?」
「なに呑気なこと言ってんのよ、エリーちゃん頑張れぇー!」
「くらえー!」
なんか必殺技的なモノを放ったんだろう、塀の向こうが静かになった。
「やったのか?」
「なんとか仕留めた。」
「エリーちゃん、とりあえずお風呂から出よ。」
向こうは上がる様だけど、どーせ着替えなんかで時間掛かるだろうから、もうちょっと風呂に浸かってから出るかな。
「だぁーーー!」
風呂が煮えたぎってたのを忘れてた。
§
結局熱すぎて露天風呂には入れず、内風呂に入り直して部屋に戻ることにした。
部屋に戻って窓際でくつろいでいると、二人が帰ってきた。
二人とも部屋にあった浴衣じゃない、カラフルな浴衣を着ていた。
「茜に着付けてもらっちゃった。」
女性客へのサービスらしい。
「お疲れ!」
「…なにがお疲れよ…大変だったんだよ…。」
「だって助けに来るなって言うんだもん。」
「当たり前でしょ!」
「ラビーは私が退治したからもう大丈夫だ。」
「そうだ!だからなんでそのラビーってモンスターがココに居るんだよ。」
「それなんだが、ミヨ殿が先ほどの会話で保険だとか含みを持たせてたじゃないか。何か関係があるんじゃないのか?」
そうだ、確かに『保険』のためにアプリを残しておくって言ってた。
とりあえずミヨに聞いてみるか…。
早速メッセージアプリで聞いてみた。
既読は直ぐに着いたが…なかなか返事が来ない。
まぁ直ぐには返信して来ないだろうと思ったら、結構な長文が返ってきた。
『そっちの世界にモンスターが現れた件だが、どうやらお前とエリーが原因みたいだ。結論から言うと二人とも特殊なケースで生き返っているからな。言わば特異点なんだ。なのでお前たちの周辺に稀にだが時空の歪みが発生している様だ。それで、エリーの居た世界と繋がってしまう事があるってことだな。他にも複合的な要因が重なっているみたいた。』
時空の歪みって…。
ちょっと待て、その複合的なってヤツ…ミヨも関係してるんじゃないのか?
ブレスレットの件とかアプリとか絶対影響あるよな?
だからアプリ残したんじゃないのか?
「詳しく聞かせろ。」
そう送り返すとまた直ぐに既読は着いたが、今度はなかなか返事が来ない。
売店でジュースでも買ってこようかな。
部屋に二人を残して、スマホと小銭を持ってフロント横の売店で炭酸ジュースを買った処でミヨからの通話着信が入った。
『やっぱり慣れない文字を打つのは面倒だ。』
「で?どうなんだ?」
『お前の言う通り、私の影響もある様だ。とにかく不定期だが稀に時空の歪みが発生して、エリーの居た世界と繋がってるみたいだな。』
「繋がってるみたいだなって…今後も今日みたいな事があるって事か?」
『そう言う事だ。まぁだんだん終息していくとは思うが…。』
「思うがって…無責任だなぁ。」
『すまない。此方からは積極的に干渉できないんだ。その都度そっちで対処してもらえると助かる。』
「干渉できないって…このアプリ思いっきり干渉してんじゃん。」
『それは元々お前個人に対してだけの限定的な干渉だ。』
「たいして変わんないだろ。」
『とにかくだ、その現象が終息するまでエリーと二人でなんとか対処して欲しい。』
「そんな事言われてもなぁ…。」
『歪みはそんなに大きくない筈だ。だから入り込んだとしても小型のモンスターくらいだろう。』
「小型って言われても、こっちの世界には居ないはずの生き物だろ?俺一人の時なんか対処出来ないと思うぞ。それより気付かずに取り逃した場合どーなるんだ?」
『まぁ、雌雄つがいで入り込みさえしなければ繁殖もしないだろう。現に過去にも色々な要因でそれぞれの世界に迷い込んだりしてるからな。』
「召喚とかもその類か?」
『そうだな。他にも未確認生物とか居るだろ?』
「え?UMAってそーゆーコトなの?」
まさかUMAの正体がエリーの世界のモンスターだったなんて…まぁその全てがそうじゃないとしても…後でエリーに確認してみよう。
『確かに私にも責任がある。なので魔法と魔道具の使用は容認する。ただなるべく人目につかない様にして欲しい。』
「そりゃ気をつけるけど…。」
『それとお詫びと言ってはなんだが、お前に一つアイテムを用意した。後でスマホを見てみろ。アプリを一つ追加しておいた、きっと役に立つ筈だ。』
「…なんか便利に使われてる気がするんだけど…。」
『仕方ないじゃないか、頼れるのはお前とエリーだけなんだから。それにお前にも原因はあるんだからな。』
「俺一人のせいじゃないだろ?」
『だから謝ってるじゃないか。とにかく頼んだぞ。そのまま放置する訳にもいかんだろ?』
「確かにな…。報酬は出るんだろうな。」
『欲深いヤツだな。今度死んだ時は地獄に送ってやろうか?』
「冗談だ冗談…。」
『まぁモチベーションも必要だしな。その内なにか用意しておこう。』
「ホントか?期待してるぞ。」
通話中ずっと売店横の休憩スペースに居たけど、ホント客居ないな。
全然他の客を見ない。
通話を切って部屋に戻ると既に布団が三つ敷いてあり、二人はガールズトークで盛り上がって居た。
気楽なもんだ…。
俺も風呂にいこう。
部屋で浴衣に着替えて、大浴場に行く事にした。
成り行きとは言え、3人での生活が継続される事になってしまった訳だけど、ちょっと嬉しい様な、残念な様な…複雑な気分だ。
脱衣所から大浴場に入ると、奥に露天風呂が見えたので、そっちに入ることにした。
外はすっかり暗くなっていて、月明かりがいい感じに湯船を照らしていた。
高さが3メートルくらいで幅が10センチくらいの板互い違いに折り重ねた感じの塀の向こうから蒼ネエとエリーの話し声が聞こえる。
塀の下の部分は風呂の底まで届いてなくて、湯船自体は繋がっているみたいだ。
アイツらも露天風呂に入ってるんだな。
男湯には、俺以外誰も入っていない。
コレはチャンスだ!
「サトル!そこに居るんでしょ?覗くなよ!」
う…見抜かれてる…。
しかし、ココは何としても拝んでみたい。
何処かに隙間か穴が開いてないか探してみたが、見当たらない。
塀の上からじゃ簡単にバレてしまう。
ただ、塀の先端から顔を出せば見えるかも?
しかしそこに行くには裸で植え込みに入らなければならない。
でも背の低い木の枝が直接皮膚に当たって痛そうだ。
いや…でも待てよ…もしバレた場合は俺はどーなる?
同じ部屋に泊まってるんだぞ…袋叩き確定じゃないか…。
…やっぱりヤメておこう。
それにしても穴場だよなぁ。
夏休み直前とは言え、お客さんも少ないみたいだし。
静かで良いところなんだけどなぁ。
真夏の温泉ってのも悪くないかもなぁ。
「サトルー!まだ居る?」
蒼ネエが塀越しに声を掛けてきた。
「どした?」
「なんかエリーちゃんが何か居るって言ってるのよ。」
「何かって?また野良犬かなんかなんじゃないのか?」
「それがモンスターが居るって言ってて…。今脱衣所に杖を取りに行ってる…。」
風呂にまで持ってきてるのか…。
「蒼葉ちゃん!取ってきたぞ!」
「おい!エリー!モンスターなんてホントに居るのか?」
「サトルか?あぁ間違いない、この感じはラビーだ。」
「ラビーってなんだよ?」
「そんなに大きなモンスターじゃないんだけど、結構凶暴なヤツだ。」
「なんでそんなが居るんだよ。」
「私が知るか!」
「エリーちゃん落ち着いて!裸のままで戦うつもり?」
裸だと?
そりゃ露天風呂に居るんだから裸なのはわかるけど、裸で杖持ってモンスターと戦ってる姿を想像するとシュールで笑える。
「せめてコレ巻いときなさいよ。」
蒼葉が杖を構えて仁王立ちして居るエリーにバスタオルを巻きつけた様だ。
ココは助けに行くべきなのか?
でも向こうは女風呂だぞ…。
いいのか?
とりあえず聞いてみよう。
「助けに行こうか?」
「来なくていい!」
蒼ネエに即効で断られた。
「来た!」
「きゃー!なにアレ!」
音しか聞こえないが、どうやら藪からラビーってモンスターが飛び出して来た様だ。
「うわっ!あっち!」
突然温泉がグツグツと煮えたぎりはじめたので、慌てて湯船から飛び出た。
塀の向こうでは時々閃光が走ったり小さな爆発音が響いてる。
エリーが魔法を使ってるんだろう。
それで風呂のお湯が急に暑くなったのか…。
「エリー、大丈夫かぁ?」
「なに呑気なこと言ってんのよ、エリーちゃん頑張れぇー!」
「くらえー!」
なんか必殺技的なモノを放ったんだろう、塀の向こうが静かになった。
「やったのか?」
「なんとか仕留めた。」
「エリーちゃん、とりあえずお風呂から出よ。」
向こうは上がる様だけど、どーせ着替えなんかで時間掛かるだろうから、もうちょっと風呂に浸かってから出るかな。
「だぁーーー!」
風呂が煮えたぎってたのを忘れてた。
§
結局熱すぎて露天風呂には入れず、内風呂に入り直して部屋に戻ることにした。
部屋に戻って窓際でくつろいでいると、二人が帰ってきた。
二人とも部屋にあった浴衣じゃない、カラフルな浴衣を着ていた。
「茜に着付けてもらっちゃった。」
女性客へのサービスらしい。
「お疲れ!」
「…なにがお疲れよ…大変だったんだよ…。」
「だって助けに来るなって言うんだもん。」
「当たり前でしょ!」
「ラビーは私が退治したからもう大丈夫だ。」
「そうだ!だからなんでそのラビーってモンスターがココに居るんだよ。」
「それなんだが、ミヨ殿が先ほどの会話で保険だとか含みを持たせてたじゃないか。何か関係があるんじゃないのか?」
そうだ、確かに『保険』のためにアプリを残しておくって言ってた。
とりあえずミヨに聞いてみるか…。
早速メッセージアプリで聞いてみた。
既読は直ぐに着いたが…なかなか返事が来ない。
まぁ直ぐには返信して来ないだろうと思ったら、結構な長文が返ってきた。
『そっちの世界にモンスターが現れた件だが、どうやらお前とエリーが原因みたいだ。結論から言うと二人とも特殊なケースで生き返っているからな。言わば特異点なんだ。なのでお前たちの周辺に稀にだが時空の歪みが発生している様だ。それで、エリーの居た世界と繋がってしまう事があるってことだな。他にも複合的な要因が重なっているみたいた。』
時空の歪みって…。
ちょっと待て、その複合的なってヤツ…ミヨも関係してるんじゃないのか?
ブレスレットの件とかアプリとか絶対影響あるよな?
だからアプリ残したんじゃないのか?
「詳しく聞かせろ。」
そう送り返すとまた直ぐに既読は着いたが、今度はなかなか返事が来ない。
売店でジュースでも買ってこようかな。
部屋に二人を残して、スマホと小銭を持ってフロント横の売店で炭酸ジュースを買った処でミヨからの通話着信が入った。
『やっぱり慣れない文字を打つのは面倒だ。』
「で?どうなんだ?」
『お前の言う通り、私の影響もある様だ。とにかく不定期だが稀に時空の歪みが発生して、エリーの居た世界と繋がってるみたいだな。』
「繋がってるみたいだなって…今後も今日みたいな事があるって事か?」
『そう言う事だ。まぁだんだん終息していくとは思うが…。』
「思うがって…無責任だなぁ。」
『すまない。此方からは積極的に干渉できないんだ。その都度そっちで対処してもらえると助かる。』
「干渉できないって…このアプリ思いっきり干渉してんじゃん。」
『それは元々お前個人に対してだけの限定的な干渉だ。』
「たいして変わんないだろ。」
『とにかくだ、その現象が終息するまでエリーと二人でなんとか対処して欲しい。』
「そんな事言われてもなぁ…。」
『歪みはそんなに大きくない筈だ。だから入り込んだとしても小型のモンスターくらいだろう。』
「小型って言われても、こっちの世界には居ないはずの生き物だろ?俺一人の時なんか対処出来ないと思うぞ。それより気付かずに取り逃した場合どーなるんだ?」
『まぁ、雌雄つがいで入り込みさえしなければ繁殖もしないだろう。現に過去にも色々な要因でそれぞれの世界に迷い込んだりしてるからな。』
「召喚とかもその類か?」
『そうだな。他にも未確認生物とか居るだろ?』
「え?UMAってそーゆーコトなの?」
まさかUMAの正体がエリーの世界のモンスターだったなんて…まぁその全てがそうじゃないとしても…後でエリーに確認してみよう。
『確かに私にも責任がある。なので魔法と魔道具の使用は容認する。ただなるべく人目につかない様にして欲しい。』
「そりゃ気をつけるけど…。」
『それとお詫びと言ってはなんだが、お前に一つアイテムを用意した。後でスマホを見てみろ。アプリを一つ追加しておいた、きっと役に立つ筈だ。』
「…なんか便利に使われてる気がするんだけど…。」
『仕方ないじゃないか、頼れるのはお前とエリーだけなんだから。それにお前にも原因はあるんだからな。』
「俺一人のせいじゃないだろ?」
『だから謝ってるじゃないか。とにかく頼んだぞ。そのまま放置する訳にもいかんだろ?』
「確かにな…。報酬は出るんだろうな。」
『欲深いヤツだな。今度死んだ時は地獄に送ってやろうか?』
「冗談だ冗談…。」
『まぁモチベーションも必要だしな。その内なにか用意しておこう。』
「ホントか?期待してるぞ。」
通話中ずっと売店横の休憩スペースに居たけど、ホント客居ないな。
全然他の客を見ない。
通話を切って部屋に戻ると既に布団が三つ敷いてあり、二人はガールズトークで盛り上がって居た。
気楽なもんだ…。
0
あなたにおすすめの小説
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる