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第一章 異世界を知る
自由に生きる弓使いとライバル視する賢者〜新たな災いの情報と初めての山登り〜
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「ルカ、わたくし決めました。
ルカに一生ついて行くと…世界を救い、
その後も死ぬまで一生ついて行きます。」
覚悟固く、情熱的に言うマユミ。
「パーティになってくれるのね。嬉しいわ。
一生は言い過ぎな気もするけど…。」
少し困惑しつつ、素直に喜ぶルカ。
~宿の下の食堂~
「おはよう、マユミさん、ルカ。」
元気に言うユウ。
「おっ!、おはよう、マユミさん、ルカ。」
ユウの声と同時に二人に気づいて挨拶するレン。
「おはようございます、ユウさん、レンさん。
ご報告がございます、わたくし仲間に加えて
いただくことになりました!」
満面の笑みで報告するマユミ。
「えっと…どういうこと?、説明欲しいルカ。」
はてなでいっぱいのユウ。
「あのね、マユミは私に一生ついて行くと決めたの。
それでパーティに加わることになったの…。」
(一生…やっぱり言い過ぎよね。とは言え、
後衛が増えるのは助かるのは確か…)
困惑気味で説明するルカ。
ルカの腕に抱きついてマユミは、
「ええ、一生死ぬまでルカといます。
友達として。」
嬉しそうにするマユミ。
「うん、分かったよ。よかったのかな?
とにかく仲間が増えるのは良いことだよね、
レン。」
(一生かぁ、レンともそうなりたいなぁ。
でも、なんでルカは困ってるんだ。)
疑問が増えつつ、歓迎するユウ。
「お、おぅ。そうだな。よろしくなマユミ。」
(ルカが困惑してるのは気になるが、
後衛が増えるのはより戦い方に幅が出る。
それは面白そうだな。)
困惑しつつ、歓迎して
心の中ではワクワクしているレン。
「よろしくお願いします、ユウ、レン。
呼び捨てで構いませんでしょうか?
仲間になりますし。」
積極的なマユミ。
「じゃあ、僕も呼び捨てするよ。
マユミ、よろしくな。」
恥ずかしげもなく呼ぶユウ。
「これは俺も呼び捨てしないと…」
呼び捨ては嫌そうなレン。
「当たり前ですよ、レン。」
怖い笑顔で圧するマユミ。
「…マユミ…さ」
「さとは?」
「マユミ!よろしくな。」
勢いで乗り切るほかなくなるレン。
「ふーん、私のことはあっさり呼び捨てした癖に
マユミのことは、抵抗するのね。」
気に食わない様子で話すルカ。
「ルカは転生前から話してたからな。
女性をそんな最初から呼び捨てできないだけ
だわ。悪かったな。」
半ギレしながら言うレン。
「へぇーそう、まぁ納得したことにしとくわ。」
納得はいってない様子のルカ。
「なんだよ、その反応、まぁいいか。」
落ち着いたレン。
「ルカ、レン、朝ごはん食べないのか。
マユミと僕はもう食べ始めてるぞ。」
モグモグしながら、話すユウ。
「ユウ、食べるか話すかのどちらかにして下さい。
はしたないですよ。」
注意するマユミ。
「ごめん、マユミ。」
あははとテヘとするユウ。
「ふぐぐぬ、私もご飯食べるわ。」
マユミに嫉妬するルカ。
「俺の分食べないでくれよー。
今から食うから。」
慌てて食べに行くレン。
「そう言えば、ルカとユウは影の災い?を
倒されたと噂でお聞きしました。」
災いについて聞くマユミ。
「ほ?そうなんだ、噂ってすごいねー。
日本と同じなのかー。そうだよ、ほんと。」
噂の広がりに感嘆しつつ、答えるユウ。
「強かったんだから。でも、倒したおかげで
クオーレスパーダっていう伝説の勇者の剣を
手に入れられたのよ。」
ドヤ顔しつつ、答えるルカ。
「では、他の災いと呼ばれる者の存在は
知っていますか?」
質問するマユミ。
「他にも災いがいるの?!」
キラキラな目で聞き返すルカ。
「不謹慎だぞ、ルカ。災いは悪いことなんだ
からな。」
ツッコミを入れるレン。
「それはなんだろう?
他にもいることは知らなかったよ。」
首を左右に振りつつ答えるユウ。
「そうなのですね、災いはこの世界の各地に
いるそうです。風の災いヴェントが
この先の国の近くに封印されています。
場所までは分かりませんが…。」
丁寧に説明するマユミ。
「それは、どこからの情報なの?」
情報源を聞くルカ。
「それは秘密です。
情報は公開しても、人までは教えないと、
約束いたしましたので。」
口に人差し指を当てて、静かに笑うと
言うマユミ。
三人は戸惑い、しばらく沈黙する。
「そうか、約束は守らないとだもんな。
僕も秘密や約束は破ったことない。」
納得するユウ。
「なんか、すごい緊張感が走ったな。
まぁ、そう言うことならしょうがないな。」
状況に怖気付くも、納得するレン。
「そう、分かったわ。」
冷静になるルカ。
朝ごはんが食べ終わって、四人は町を出ること
にした。
~町の出口~
「マユミおねぇちゃん、行っちゃうの?
もう会えないの?」
涙目になる男の子。
「いいえ、世界を救ったら戻って来ますから。」
笑顔でなでなでしながら言うマユミ。
羨ましそうに見る男性たち。
「うん!待ってる。」
涙を拭いて、笑顔で言う男の子。
「ありがとなー、また来いよー。」
「ありがとうー、勇者一行様ー!」
「バイバイ~!」
町の人たちが見送ってくれた。
「お世話になりましたー!
バイバイまた遊ぼう!」
お礼を言いつつ、子供たちに手を振りかえす
ユウ。
「世話になったぜ!またな!」
カッコつけつつ、子供たちに手を振りかえす
レン。
「お世話になりました。
ありがとうございます!」
丁寧に礼をして行くルカ。
「皆様、お世話になりました。
またお会いできる日を楽しみにしております…。」
礼をした後、にっこり笑って、三人に続く。
男性陣は見惚れていた…女性陣に突っ込まれる。
だんだん木が増えてきた…すると目の前が
登りになった。
「もしかしてここからは山登ってくんだね。
異世界きてから初めてだ!」
ワクワクするユウ。
「この山はたしか…アクアツォーネという名前
だったな。これもキアラから教わったな。」
キアラ情報を発揮するレン。
「なんか湿った感じね。雨降ってた?」
考えながら話すルカ。
「アクアツォーネはつねににわか雨が降っている
山です。それが語源です。」
付け足して説明するマユミ。
~山の中腹部~
ドーン!と大きな物音がした。
「!?」
びっくりする四人。
ユウ走り、その後をレンが、
その後をルカが走る。
マユミはゆっくり歩いて行く。
「魔物だぁー!?なんで!?
羽とかついてないから飛べる魔物では
なさそう。」
不思議に思いながら、観察するユウ。
「あ…大きいな。そりゃあんな大きな音が
でるわけだな。」
納得するレン。
「すごいわね、でも…ただ見ている訳にも
行かなそうよ!」
臨戦体制入るルカ。
魔物は起き上がった。
オオカミのような姿で、強靭な爪とキバが
見える。
「ガルルル!ガ!」
襲ってきた!
「うん!倒すぞ!」
剣を構えて、避けながら攻撃の機会を伺うユウ。
「あぁ、いいな、この凶暴さ。戦い甲斐がある。
中爆弾×2!」
ボンボンっと攻撃するレン。
「ガルガァ!?」
驚いている魔物。
「大きな音に弱いの?なら、サウンドボム!」
バーン!バーン!
音だけの爆弾の魔法を使うルカ。
「そうですね、ルカ。ファイアーワークアロー。」
花火のように魔物の近くで鳴る矢を放つマユミ。
「ガルゥー。」
威嚇体制になる魔物。
「レン、サッカーしよう!」
急な提案をするユウ。
「えぇ、急に何言い出すんだ、ユウ。」
驚いて質問するレン。
「前、レンのスキル見た時にサッカースキル
あったよ。だから僕も持ってると思うから、
二人で使えば強力になるんじゃないかなと
思って。」
単純ではあるが、画期的な提案をするユウ。
「おぅ、良いな。やろう!」
すぐに賛成するレン。
「せーの!コンビーシュート!」
二人の間にボールが現れて掛け声と共に
そのボールは魔物にあったった。
ドーンと音がなり、
「ガルラァー!?」
叫びと同時に倒された。
「やったー!」
二人は喜び、同時に地面に仰向けに倒れた。
そしてそのまま寝た。
「すぅーすぅー。」(ユウ)
「ガァーすぅーすぅー。」(レン)
静かに寝ている。
「ちょっ、ちょっと…もしかしてさっきのスキル
で体力使い果たしたの?!」
動揺しかないルカ。
「そのようですね…どうしましょう。」
さすがに困惑しかないマユミ。
「あっそうだわ。回復魔法で!
ハイヒール!」
思い出して回復魔法を使うルカ。
「それで目を覚ますでしょうか。
状態異常回復魔法の方が、効く気がします。」
意見を言ってみるマユミ。
「はっ!たしかに。」
目をカッピラいて驚くルカ。
「スリープ キュア」
改めて魔法使うルカ。
「ほぇ?寝てた?…ごめんなさい。」
目を擦りつつ、前を見るとルカが怒った顔してた
ため、謝るユウ。
「うん?寝てたみたいだな、俺…すまん。」
体を起こすと、ルカの顔を見て謝るレン。
「おはよう!ユウ、レン。
良かったわ、起きて。」
怒り口調で最初言い、後半は笑顔になって言う
ルカ。
「本当にぐっすりしていたので、心配しました。
良かったです。」
(本当に心配性な性格なのですね、ルカは。)
ほっとした顔で話すマユミ。
四人は少し休んだ後、山の頂上を目指した。
~山の頂上~
「おお~、この山の空だけ、本当に雨雲が
ある~!」
楽しそうに空を見上げて雨を浴びているユウ。
薄い雨雲が空に広がっている。
「みんな、見てみろ!綺麗だぞ!」
レンが指差した方向には国があった。
太陽が国の家々の窓に反射し、夕焼けに
なっている。
「本当綺麗ね!」
はぁーと瞳を輝かせて、眺めている。
「癒されます。旅は良いものですね。」
感動するマユミ。
「レンはこういう景色好きだよな。
いつも最初に見つける、すごい!」
褒めるユウ。
「ぁあ!?、べ、別にすごくねぇよ。
好きなのはほんとだけどよ。」
照れつつ、好きなのは認めるレン。
しばらく眺めて…
「そろそろ行きましょう、宿を早めに取らなきゃ。」
ルカが先導する。
「はーい!行くぞーレン、マユミ。」
声をかけるユウ。
「おぅ、分かった。」
ついて行くレン。
「はい、今、行きます。」
続くマユミ。
山を降りる時は何事もなく、降りれた…。
~魔物が四人に現れる少し前の国に近い山の
中腹部 ~
「どこだ!ここは!異世界というものか!」
謎の柔道着を着た青年。
すると目の前にオオカミのような魔物が現れる。
「おっ!勝負かぁ!受けてたとう!」
構える青年。
「ガルガァー!!」
爪で切り裂こうとする魔物。
「エイヤァー!」
見事に投げ飛ばす青年。
トピューンと反対側に飛んでく魔物。
「おー!飛んでったな!よし前に進もう!」
満足したように山を降りる青年であった…。
ルカに一生ついて行くと…世界を救い、
その後も死ぬまで一生ついて行きます。」
覚悟固く、情熱的に言うマユミ。
「パーティになってくれるのね。嬉しいわ。
一生は言い過ぎな気もするけど…。」
少し困惑しつつ、素直に喜ぶルカ。
~宿の下の食堂~
「おはよう、マユミさん、ルカ。」
元気に言うユウ。
「おっ!、おはよう、マユミさん、ルカ。」
ユウの声と同時に二人に気づいて挨拶するレン。
「おはようございます、ユウさん、レンさん。
ご報告がございます、わたくし仲間に加えて
いただくことになりました!」
満面の笑みで報告するマユミ。
「えっと…どういうこと?、説明欲しいルカ。」
はてなでいっぱいのユウ。
「あのね、マユミは私に一生ついて行くと決めたの。
それでパーティに加わることになったの…。」
(一生…やっぱり言い過ぎよね。とは言え、
後衛が増えるのは助かるのは確か…)
困惑気味で説明するルカ。
ルカの腕に抱きついてマユミは、
「ええ、一生死ぬまでルカといます。
友達として。」
嬉しそうにするマユミ。
「うん、分かったよ。よかったのかな?
とにかく仲間が増えるのは良いことだよね、
レン。」
(一生かぁ、レンともそうなりたいなぁ。
でも、なんでルカは困ってるんだ。)
疑問が増えつつ、歓迎するユウ。
「お、おぅ。そうだな。よろしくなマユミ。」
(ルカが困惑してるのは気になるが、
後衛が増えるのはより戦い方に幅が出る。
それは面白そうだな。)
困惑しつつ、歓迎して
心の中ではワクワクしているレン。
「よろしくお願いします、ユウ、レン。
呼び捨てで構いませんでしょうか?
仲間になりますし。」
積極的なマユミ。
「じゃあ、僕も呼び捨てするよ。
マユミ、よろしくな。」
恥ずかしげもなく呼ぶユウ。
「これは俺も呼び捨てしないと…」
呼び捨ては嫌そうなレン。
「当たり前ですよ、レン。」
怖い笑顔で圧するマユミ。
「…マユミ…さ」
「さとは?」
「マユミ!よろしくな。」
勢いで乗り切るほかなくなるレン。
「ふーん、私のことはあっさり呼び捨てした癖に
マユミのことは、抵抗するのね。」
気に食わない様子で話すルカ。
「ルカは転生前から話してたからな。
女性をそんな最初から呼び捨てできないだけ
だわ。悪かったな。」
半ギレしながら言うレン。
「へぇーそう、まぁ納得したことにしとくわ。」
納得はいってない様子のルカ。
「なんだよ、その反応、まぁいいか。」
落ち着いたレン。
「ルカ、レン、朝ごはん食べないのか。
マユミと僕はもう食べ始めてるぞ。」
モグモグしながら、話すユウ。
「ユウ、食べるか話すかのどちらかにして下さい。
はしたないですよ。」
注意するマユミ。
「ごめん、マユミ。」
あははとテヘとするユウ。
「ふぐぐぬ、私もご飯食べるわ。」
マユミに嫉妬するルカ。
「俺の分食べないでくれよー。
今から食うから。」
慌てて食べに行くレン。
「そう言えば、ルカとユウは影の災い?を
倒されたと噂でお聞きしました。」
災いについて聞くマユミ。
「ほ?そうなんだ、噂ってすごいねー。
日本と同じなのかー。そうだよ、ほんと。」
噂の広がりに感嘆しつつ、答えるユウ。
「強かったんだから。でも、倒したおかげで
クオーレスパーダっていう伝説の勇者の剣を
手に入れられたのよ。」
ドヤ顔しつつ、答えるルカ。
「では、他の災いと呼ばれる者の存在は
知っていますか?」
質問するマユミ。
「他にも災いがいるの?!」
キラキラな目で聞き返すルカ。
「不謹慎だぞ、ルカ。災いは悪いことなんだ
からな。」
ツッコミを入れるレン。
「それはなんだろう?
他にもいることは知らなかったよ。」
首を左右に振りつつ答えるユウ。
「そうなのですね、災いはこの世界の各地に
いるそうです。風の災いヴェントが
この先の国の近くに封印されています。
場所までは分かりませんが…。」
丁寧に説明するマユミ。
「それは、どこからの情報なの?」
情報源を聞くルカ。
「それは秘密です。
情報は公開しても、人までは教えないと、
約束いたしましたので。」
口に人差し指を当てて、静かに笑うと
言うマユミ。
三人は戸惑い、しばらく沈黙する。
「そうか、約束は守らないとだもんな。
僕も秘密や約束は破ったことない。」
納得するユウ。
「なんか、すごい緊張感が走ったな。
まぁ、そう言うことならしょうがないな。」
状況に怖気付くも、納得するレン。
「そう、分かったわ。」
冷静になるルカ。
朝ごはんが食べ終わって、四人は町を出ること
にした。
~町の出口~
「マユミおねぇちゃん、行っちゃうの?
もう会えないの?」
涙目になる男の子。
「いいえ、世界を救ったら戻って来ますから。」
笑顔でなでなでしながら言うマユミ。
羨ましそうに見る男性たち。
「うん!待ってる。」
涙を拭いて、笑顔で言う男の子。
「ありがとなー、また来いよー。」
「ありがとうー、勇者一行様ー!」
「バイバイ~!」
町の人たちが見送ってくれた。
「お世話になりましたー!
バイバイまた遊ぼう!」
お礼を言いつつ、子供たちに手を振りかえす
ユウ。
「世話になったぜ!またな!」
カッコつけつつ、子供たちに手を振りかえす
レン。
「お世話になりました。
ありがとうございます!」
丁寧に礼をして行くルカ。
「皆様、お世話になりました。
またお会いできる日を楽しみにしております…。」
礼をした後、にっこり笑って、三人に続く。
男性陣は見惚れていた…女性陣に突っ込まれる。
だんだん木が増えてきた…すると目の前が
登りになった。
「もしかしてここからは山登ってくんだね。
異世界きてから初めてだ!」
ワクワクするユウ。
「この山はたしか…アクアツォーネという名前
だったな。これもキアラから教わったな。」
キアラ情報を発揮するレン。
「なんか湿った感じね。雨降ってた?」
考えながら話すルカ。
「アクアツォーネはつねににわか雨が降っている
山です。それが語源です。」
付け足して説明するマユミ。
~山の中腹部~
ドーン!と大きな物音がした。
「!?」
びっくりする四人。
ユウ走り、その後をレンが、
その後をルカが走る。
マユミはゆっくり歩いて行く。
「魔物だぁー!?なんで!?
羽とかついてないから飛べる魔物では
なさそう。」
不思議に思いながら、観察するユウ。
「あ…大きいな。そりゃあんな大きな音が
でるわけだな。」
納得するレン。
「すごいわね、でも…ただ見ている訳にも
行かなそうよ!」
臨戦体制入るルカ。
魔物は起き上がった。
オオカミのような姿で、強靭な爪とキバが
見える。
「ガルルル!ガ!」
襲ってきた!
「うん!倒すぞ!」
剣を構えて、避けながら攻撃の機会を伺うユウ。
「あぁ、いいな、この凶暴さ。戦い甲斐がある。
中爆弾×2!」
ボンボンっと攻撃するレン。
「ガルガァ!?」
驚いている魔物。
「大きな音に弱いの?なら、サウンドボム!」
バーン!バーン!
音だけの爆弾の魔法を使うルカ。
「そうですね、ルカ。ファイアーワークアロー。」
花火のように魔物の近くで鳴る矢を放つマユミ。
「ガルゥー。」
威嚇体制になる魔物。
「レン、サッカーしよう!」
急な提案をするユウ。
「えぇ、急に何言い出すんだ、ユウ。」
驚いて質問するレン。
「前、レンのスキル見た時にサッカースキル
あったよ。だから僕も持ってると思うから、
二人で使えば強力になるんじゃないかなと
思って。」
単純ではあるが、画期的な提案をするユウ。
「おぅ、良いな。やろう!」
すぐに賛成するレン。
「せーの!コンビーシュート!」
二人の間にボールが現れて掛け声と共に
そのボールは魔物にあったった。
ドーンと音がなり、
「ガルラァー!?」
叫びと同時に倒された。
「やったー!」
二人は喜び、同時に地面に仰向けに倒れた。
そしてそのまま寝た。
「すぅーすぅー。」(ユウ)
「ガァーすぅーすぅー。」(レン)
静かに寝ている。
「ちょっ、ちょっと…もしかしてさっきのスキル
で体力使い果たしたの?!」
動揺しかないルカ。
「そのようですね…どうしましょう。」
さすがに困惑しかないマユミ。
「あっそうだわ。回復魔法で!
ハイヒール!」
思い出して回復魔法を使うルカ。
「それで目を覚ますでしょうか。
状態異常回復魔法の方が、効く気がします。」
意見を言ってみるマユミ。
「はっ!たしかに。」
目をカッピラいて驚くルカ。
「スリープ キュア」
改めて魔法使うルカ。
「ほぇ?寝てた?…ごめんなさい。」
目を擦りつつ、前を見るとルカが怒った顔してた
ため、謝るユウ。
「うん?寝てたみたいだな、俺…すまん。」
体を起こすと、ルカの顔を見て謝るレン。
「おはよう!ユウ、レン。
良かったわ、起きて。」
怒り口調で最初言い、後半は笑顔になって言う
ルカ。
「本当にぐっすりしていたので、心配しました。
良かったです。」
(本当に心配性な性格なのですね、ルカは。)
ほっとした顔で話すマユミ。
四人は少し休んだ後、山の頂上を目指した。
~山の頂上~
「おお~、この山の空だけ、本当に雨雲が
ある~!」
楽しそうに空を見上げて雨を浴びているユウ。
薄い雨雲が空に広がっている。
「みんな、見てみろ!綺麗だぞ!」
レンが指差した方向には国があった。
太陽が国の家々の窓に反射し、夕焼けに
なっている。
「本当綺麗ね!」
はぁーと瞳を輝かせて、眺めている。
「癒されます。旅は良いものですね。」
感動するマユミ。
「レンはこういう景色好きだよな。
いつも最初に見つける、すごい!」
褒めるユウ。
「ぁあ!?、べ、別にすごくねぇよ。
好きなのはほんとだけどよ。」
照れつつ、好きなのは認めるレン。
しばらく眺めて…
「そろそろ行きましょう、宿を早めに取らなきゃ。」
ルカが先導する。
「はーい!行くぞーレン、マユミ。」
声をかけるユウ。
「おぅ、分かった。」
ついて行くレン。
「はい、今、行きます。」
続くマユミ。
山を降りる時は何事もなく、降りれた…。
~魔物が四人に現れる少し前の国に近い山の
中腹部 ~
「どこだ!ここは!異世界というものか!」
謎の柔道着を着た青年。
すると目の前にオオカミのような魔物が現れる。
「おっ!勝負かぁ!受けてたとう!」
構える青年。
「ガルガァー!!」
爪で切り裂こうとする魔物。
「エイヤァー!」
見事に投げ飛ばす青年。
トピューンと反対側に飛んでく魔物。
「おー!飛んでったな!よし前に進もう!」
満足したように山を降りる青年であった…。
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