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第一章 異世界を知る
熱血な柔道家と冷静な弓使い〜魔物は投げるものではない倒すものであると風の災いの新情報〜
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次の日の朝…きっちり目を覚ました四人?
しかしもう一人は…
「ガーゴー、ガーゴー。」
いびきをかいている。
「隣の部屋は…アツだな。いびきが響いて、
びっくりしたよ。まだ寝てるな…。
起こさないと、より被害が大きくなる。」
嫌な予感がするユウ。
「アツー!起きろー!朝だよー!」
大声で起こすユウ。
「はが!もう朝か!おはよう!ユウ。」
切り替え早く起きてすぐ挨拶するアツ。
「ユウ、アツ、もうちょっと静かにできなかった
か…。」
レンがはぁとため息をつく。
なぜなら、宿の全員が起きてしまったから
である。
怒ってユウとアツの近くにレンの後ろに
大勢来る。
「ごめんなさい!」
(またやっちゃった…。)
礼をして、必死に謝るユウ。
「申し訳なかった!すべては俺が悪い!
怒るならば俺に怒って欲しい!」
責任をすべて背負うアツ。
「分かった、分かった…。」
「これからは気をつけろよ。」
「もう一回寝る!」
誠意が伝わったのか、戻っていった。
「よ、良かったな。良い人たちでよ。」
(すごい勢いで戻ってったな…。)
状況に少し困惑しながら言うレン。
下には、女性陣が朝食を食べている。
マユミの所だけ優雅な空気がなぜか流れている。
「あ、やっと下に降りて来たのね。
おはよう、ユウ、レン、アツ。」
しっかり挨拶と名前を呼ぶルカ。
「おはようございます、皆さん。」
丁寧に挨拶したマユミ。
「おはよう、ルカ、マユミ。少しトラブルを
起こしてしまい、解決してたら今に
なっちゃった、ごめん。」
気まずそうに言うユウ。
「それはすべて俺のせいだから、ユウは悪くないと
言っている!
おはよう!ルカさん!マユミさん!」
主張しつつ、挨拶を元気良くするアツ。
「おはよう、ルカ、マユミ。
まぁ、アツが起きなくて、起こしに行ったユウ
は、その起こし方が大声で呼んだから、周りが
アツのいびきから起きつつあったのを完全に
起こしちゃったんだ。」
挨拶から、憂鬱そうなレン。
「そうだったのね、お疲れ様、レン。
ユウ、大声以外の方法なかったの?
アツは寝坊しない!」
それぞれに合わせた反応をするルカ。
「大変でしたね、皆さん。
朝食を食べて、元気になりましょう。」
励ますマユミ。
「もうちょっと考えるよ、起こし方。」
反省するユウ。
「あぁ、気をつける!」
反省はしているアツ。
「そうだな、お腹すいた。」
気分を切り替えるレン。
大人数の席に五人は移動して座り、昨日の魔物
について話題が出た。
「飛んできた時はびっくりしたなぁ。
強かったけど、倒せてすごい達成感だった。」
思い出して、感慨深く言うユウ。
「そうだな、コンビシュート打った後は
寝たから、心配かけたけどな。それも良い
思い出だな。」
レンも感慨深く言う。
「それって、もしやオオカミみたいなやつ
だったか?」
思い当たる節があるように言うアツ。
「そうだけど…なんで知ってるの?」
質問するルカ。
「不思議ですね。訳を聞かせてくださいアツさん。」
(もしかして…アツさんが…)
予想するマユミ。
「その魔物はな、俺が投げ飛ばした!」
楽しそうに言うアツ。
(やっぱり…そうですよね。)
予想か当たって嬉しい様子のマユミ。
「なんですって!そのせいで苦戦をしいられる
ことになったのよ!
というか、魔物は投げるものじゃなくて
倒すものよ。」
怒って言うルカ。
「ルカ、アツさんが投げてくださったおかげ
で、わたくしたちは成長できたのですよ。」
アツをフォローするマユミ。
「それはすまないことをした…これからは
気をつける!だが…成長に繋がったなら
大変嬉しい!」
落ち込みつつ、切り替えは早いアツ。
「そうね…マユミはほんと冷静ね。尊敬するわ。」
落ち着いたルカはマユミの冷静さに驚く。
「それは、驚くほどのことでもないですから。
アツさんの行動はなんとなく分かります。」
簡単という感じで言うマユミ。
「あれ?…これは単純だから分かりやすいと…」
ルカは察して言う。
「えっ、予想がたまたま当たるというだけですよ。」
笑顔で言うマユミ。
(この顔で言われると本当にそうなのか、
違うのか見当つかないのよね。)
「そ、そう。」
困惑するルカ。
男性陣が食べ終わった後、外に出ると…
「はわぁ、風強いなぁ。昨日はそよ風だったのに。」
強風に戸惑うユウ。
「風が強いってレベルじゃないぞ!
暴風って言われても納得できるぞ。」
突っ込みつつ、風に怒ってるレン。
「見て、左側からすごい風が吹いているわ!」
指差す方向に原因を見つけて必死に言うルカ。
「光ってますね。エメラルドのような…。」
四つ星に光るものを見つけるマユミ。
「俺は負けないぞー、この風ごとき!」
しっかり構えて自ら風を受けるアツ。
しばらくすると落ち着いた。
すると、兵士たちがぞろぞろと現れて、
同時に息を合わせて話し始める。
「王からの直々のクエストを伝令す。
風の災いなるヴェントを打ち倒しものに
褒美を授けよう。ギルドにて承るが良い。」
国中に響き渡る低くしっかりとした声。
「あのヴェントだと!恐ろしい、倒せない…。」
「さっきの暴風はヴェントの呪いか…
あぁ、恐ろしい。」
恐れて震え上がる国民。
「これはギルドに行くしかないね。」
気合いが入るユウ。
「俺も、人々に害をなすものは許せん!」
気合いが入るアツ。
「おぅ!俺も行くぜ!」
気合いが入るレン。
「だったら、早くいきましょ、ギルドに。」
気合いだけ入れて行かないので、あきれてる
ルカ。
「行かないと始まりませんよ。
ギルドからクエストとして正式でないと
意味がないですから。」
冷静に話すマユミ。
ギルドに行くと、腕に自信がある冒険者たちで
ごった返している。
アツが冒険者登録する所ではないようである。
なんとか受付まで辿り着き、詳細をもらった。
アツも特別に仮の冒険者カードをもらって、
クエストに参加できることになった。
それほど、重要なクエストということである。
五人は、詳細に書かれていた風が眠る洞窟
の入り口に来た。
マユミが見つけた光の場所と一致していた。
「わたくしが見つけた光の場所にヴェントが
いるのですね。」
ワクワクしているマユミ。
「災いを倒すわー!」
テンションが上がるルカ。
「うん、行くよ!」
先頭立って行くユウ!
「おお~!」
ユウの掛け声と合わせて、四人が気合いを入れて
洞窟に入って行った…。
しかしもう一人は…
「ガーゴー、ガーゴー。」
いびきをかいている。
「隣の部屋は…アツだな。いびきが響いて、
びっくりしたよ。まだ寝てるな…。
起こさないと、より被害が大きくなる。」
嫌な予感がするユウ。
「アツー!起きろー!朝だよー!」
大声で起こすユウ。
「はが!もう朝か!おはよう!ユウ。」
切り替え早く起きてすぐ挨拶するアツ。
「ユウ、アツ、もうちょっと静かにできなかった
か…。」
レンがはぁとため息をつく。
なぜなら、宿の全員が起きてしまったから
である。
怒ってユウとアツの近くにレンの後ろに
大勢来る。
「ごめんなさい!」
(またやっちゃった…。)
礼をして、必死に謝るユウ。
「申し訳なかった!すべては俺が悪い!
怒るならば俺に怒って欲しい!」
責任をすべて背負うアツ。
「分かった、分かった…。」
「これからは気をつけろよ。」
「もう一回寝る!」
誠意が伝わったのか、戻っていった。
「よ、良かったな。良い人たちでよ。」
(すごい勢いで戻ってったな…。)
状況に少し困惑しながら言うレン。
下には、女性陣が朝食を食べている。
マユミの所だけ優雅な空気がなぜか流れている。
「あ、やっと下に降りて来たのね。
おはよう、ユウ、レン、アツ。」
しっかり挨拶と名前を呼ぶルカ。
「おはようございます、皆さん。」
丁寧に挨拶したマユミ。
「おはよう、ルカ、マユミ。少しトラブルを
起こしてしまい、解決してたら今に
なっちゃった、ごめん。」
気まずそうに言うユウ。
「それはすべて俺のせいだから、ユウは悪くないと
言っている!
おはよう!ルカさん!マユミさん!」
主張しつつ、挨拶を元気良くするアツ。
「おはよう、ルカ、マユミ。
まぁ、アツが起きなくて、起こしに行ったユウ
は、その起こし方が大声で呼んだから、周りが
アツのいびきから起きつつあったのを完全に
起こしちゃったんだ。」
挨拶から、憂鬱そうなレン。
「そうだったのね、お疲れ様、レン。
ユウ、大声以外の方法なかったの?
アツは寝坊しない!」
それぞれに合わせた反応をするルカ。
「大変でしたね、皆さん。
朝食を食べて、元気になりましょう。」
励ますマユミ。
「もうちょっと考えるよ、起こし方。」
反省するユウ。
「あぁ、気をつける!」
反省はしているアツ。
「そうだな、お腹すいた。」
気分を切り替えるレン。
大人数の席に五人は移動して座り、昨日の魔物
について話題が出た。
「飛んできた時はびっくりしたなぁ。
強かったけど、倒せてすごい達成感だった。」
思い出して、感慨深く言うユウ。
「そうだな、コンビシュート打った後は
寝たから、心配かけたけどな。それも良い
思い出だな。」
レンも感慨深く言う。
「それって、もしやオオカミみたいなやつ
だったか?」
思い当たる節があるように言うアツ。
「そうだけど…なんで知ってるの?」
質問するルカ。
「不思議ですね。訳を聞かせてくださいアツさん。」
(もしかして…アツさんが…)
予想するマユミ。
「その魔物はな、俺が投げ飛ばした!」
楽しそうに言うアツ。
(やっぱり…そうですよね。)
予想か当たって嬉しい様子のマユミ。
「なんですって!そのせいで苦戦をしいられる
ことになったのよ!
というか、魔物は投げるものじゃなくて
倒すものよ。」
怒って言うルカ。
「ルカ、アツさんが投げてくださったおかげ
で、わたくしたちは成長できたのですよ。」
アツをフォローするマユミ。
「それはすまないことをした…これからは
気をつける!だが…成長に繋がったなら
大変嬉しい!」
落ち込みつつ、切り替えは早いアツ。
「そうね…マユミはほんと冷静ね。尊敬するわ。」
落ち着いたルカはマユミの冷静さに驚く。
「それは、驚くほどのことでもないですから。
アツさんの行動はなんとなく分かります。」
簡単という感じで言うマユミ。
「あれ?…これは単純だから分かりやすいと…」
ルカは察して言う。
「えっ、予想がたまたま当たるというだけですよ。」
笑顔で言うマユミ。
(この顔で言われると本当にそうなのか、
違うのか見当つかないのよね。)
「そ、そう。」
困惑するルカ。
男性陣が食べ終わった後、外に出ると…
「はわぁ、風強いなぁ。昨日はそよ風だったのに。」
強風に戸惑うユウ。
「風が強いってレベルじゃないぞ!
暴風って言われても納得できるぞ。」
突っ込みつつ、風に怒ってるレン。
「見て、左側からすごい風が吹いているわ!」
指差す方向に原因を見つけて必死に言うルカ。
「光ってますね。エメラルドのような…。」
四つ星に光るものを見つけるマユミ。
「俺は負けないぞー、この風ごとき!」
しっかり構えて自ら風を受けるアツ。
しばらくすると落ち着いた。
すると、兵士たちがぞろぞろと現れて、
同時に息を合わせて話し始める。
「王からの直々のクエストを伝令す。
風の災いなるヴェントを打ち倒しものに
褒美を授けよう。ギルドにて承るが良い。」
国中に響き渡る低くしっかりとした声。
「あのヴェントだと!恐ろしい、倒せない…。」
「さっきの暴風はヴェントの呪いか…
あぁ、恐ろしい。」
恐れて震え上がる国民。
「これはギルドに行くしかないね。」
気合いが入るユウ。
「俺も、人々に害をなすものは許せん!」
気合いが入るアツ。
「おぅ!俺も行くぜ!」
気合いが入るレン。
「だったら、早くいきましょ、ギルドに。」
気合いだけ入れて行かないので、あきれてる
ルカ。
「行かないと始まりませんよ。
ギルドからクエストとして正式でないと
意味がないですから。」
冷静に話すマユミ。
ギルドに行くと、腕に自信がある冒険者たちで
ごった返している。
アツが冒険者登録する所ではないようである。
なんとか受付まで辿り着き、詳細をもらった。
アツも特別に仮の冒険者カードをもらって、
クエストに参加できることになった。
それほど、重要なクエストということである。
五人は、詳細に書かれていた風が眠る洞窟
の入り口に来た。
マユミが見つけた光の場所と一致していた。
「わたくしが見つけた光の場所にヴェントが
いるのですね。」
ワクワクしているマユミ。
「災いを倒すわー!」
テンションが上がるルカ。
「うん、行くよ!」
先頭立って行くユウ!
「おお~!」
ユウの掛け声と合わせて、四人が気合いを入れて
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