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第1話 突然の転生
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乙女ゲーム、『甘い恋にも棘はある』。
通称『甘恋』は大人気というほどではなかったが、二作目も作られるほどには人気があった。
ストーリーもキャラクターも王道であり、色物ばかりが売り場を締めていた当時は意外と珍しかったのを覚えている。
王道が珍しいというのもおかしな話であるが。
それはともかく、私も"甘恋"の一作目をプレイして全キャラを一回ずつ攻略し、とあるキャラだけ三周する程度にはハマった。
CG集はコンプできていない。
だが、それは"甘恋"の二作目が割と早く発売したからというのが原因だ。
熱は冷めておらず、一作目のやりこみを放置して発売日に即購入した。
一作目は取り敢えず、放置してこの二作目を早くプレイしよう。
そんな事を考えながら、帰路を急いでいた。
――まあ結局、私がその二作目をプレイすることはなかったが。
なんでこんな事になっているのか。
「アルメリア・メレディス。君のわがままにはもう付き合ってられない」
どこか現実感のない中、無駄にいい声をした装飾過多な服を身にまとった、男性の言葉が私に降りかかる。
『甘い恋にも棘はある』の二作目を購入して、家に帰っている途中からの記憶がない。
「え……っと、あの――」
夢の中なのか。
取り敢えず何か喋ろうとした私の言葉を、目の前の男性は遮った。
「ランドルフ・スティム・ウォルターズは、今日を以て、アルメリア・メレディスとの婚約を破棄させてもらう!」
さっきから、眼の前のきらびやかなイケメンは"甘恋"のキャラクター。
それもヒロインのライバルポジションで悪役令嬢という娘の名前を口にしている。
だが、私の名前は広原春香だ。
断じて、王道的悪役令嬢のアルメリア・メレディスではない。
しかし、現実感はなくても体の内側から、今の状況は実際に起きている事だと訴えてきている。
それに、婚約破棄だと告げてきた男性には見覚えが合った。
彼は"甘恋"世界にある仮想国家。
シャインローズ王国の第二王子であり、男性キャラクタ―で一番人気のあるランドルフ・スティム・ウォルターズだ。
そして、彼が首につけているのは王位継承権一位の証であるネックレスだ。
最早、何が何だが分からない。
情報が私のキャパシティをオーバーしてしまった。
「一体、どうなっているの!?」
口から出た言葉は奇しくも、今の状況に合っていた。
通称『甘恋』は大人気というほどではなかったが、二作目も作られるほどには人気があった。
ストーリーもキャラクターも王道であり、色物ばかりが売り場を締めていた当時は意外と珍しかったのを覚えている。
王道が珍しいというのもおかしな話であるが。
それはともかく、私も"甘恋"の一作目をプレイして全キャラを一回ずつ攻略し、とあるキャラだけ三周する程度にはハマった。
CG集はコンプできていない。
だが、それは"甘恋"の二作目が割と早く発売したからというのが原因だ。
熱は冷めておらず、一作目のやりこみを放置して発売日に即購入した。
一作目は取り敢えず、放置してこの二作目を早くプレイしよう。
そんな事を考えながら、帰路を急いでいた。
――まあ結局、私がその二作目をプレイすることはなかったが。
なんでこんな事になっているのか。
「アルメリア・メレディス。君のわがままにはもう付き合ってられない」
どこか現実感のない中、無駄にいい声をした装飾過多な服を身にまとった、男性の言葉が私に降りかかる。
『甘い恋にも棘はある』の二作目を購入して、家に帰っている途中からの記憶がない。
「え……っと、あの――」
夢の中なのか。
取り敢えず何か喋ろうとした私の言葉を、目の前の男性は遮った。
「ランドルフ・スティム・ウォルターズは、今日を以て、アルメリア・メレディスとの婚約を破棄させてもらう!」
さっきから、眼の前のきらびやかなイケメンは"甘恋"のキャラクター。
それもヒロインのライバルポジションで悪役令嬢という娘の名前を口にしている。
だが、私の名前は広原春香だ。
断じて、王道的悪役令嬢のアルメリア・メレディスではない。
しかし、現実感はなくても体の内側から、今の状況は実際に起きている事だと訴えてきている。
それに、婚約破棄だと告げてきた男性には見覚えが合った。
彼は"甘恋"世界にある仮想国家。
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そして、彼が首につけているのは王位継承権一位の証であるネックレスだ。
最早、何が何だが分からない。
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「一体、どうなっているの!?」
口から出た言葉は奇しくも、今の状況に合っていた。
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