2 / 2
Ⅰ_キライ
1
しおりを挟む
「未来っ!」
未来は驚きながらも声のする方を向く。
「梓…」
和田梓は未来の最初で最後の親友だ。
「急に出てっちゃうから心配で…はぁ、はぁ……」
肩で生きをしている梓を見て走って来てくれたんだ、と未来は思った。
梓は未来の隣に腰を下ろす。何を言うってわけでもなくただただ隣にいてくれる。未来は梓はやはりすごいなと思う。
「私、やっぱ性格悪いね…」
未来が口を開くと、梓はそんなことないよとフォローをしてくれる。
「あんな状況、どんなにいつもの事って思ったって無理でしょ。それがずっと想いを寄せてる人だなんて、正常じゃいられないよ。」
「そうかな…」
「まぁあんなに言っちゃったのは未来も、反省しなきゃね」
梓は重くなりすぎないように少し笑いを交えて話してくれる。
「梓、ありがとね…」
「急になによ(笑)
ってか嶺二も嶺二じゃない?」
「え?」
「人たらしすぎんのよ」
言われてみればそうだなと未来は思う。
「でも、嶺二が優しすぎるのは昔からだからなぁ………」
「お、“私は昔から嶺二のこと知ってる”アピール?(笑)いいねぇ」
「ちょ、そんなんじゃないっ!」
こうやって梓と話しているときはほんとに至福の時間だ。未来と梓はずっと話していたのだろう。話がある程度落ち着いてきた時、屋上のドアが開く。
ガチャ
「未来」
未来と梓の笑顔が少し強張る。
「嶺二、私の未来に何か用?」
未来が口を開くよりも先に梓が言った。“私の”ってなんて未来は思いながら二人の会話を聞いていた。
未来は驚きながらも声のする方を向く。
「梓…」
和田梓は未来の最初で最後の親友だ。
「急に出てっちゃうから心配で…はぁ、はぁ……」
肩で生きをしている梓を見て走って来てくれたんだ、と未来は思った。
梓は未来の隣に腰を下ろす。何を言うってわけでもなくただただ隣にいてくれる。未来は梓はやはりすごいなと思う。
「私、やっぱ性格悪いね…」
未来が口を開くと、梓はそんなことないよとフォローをしてくれる。
「あんな状況、どんなにいつもの事って思ったって無理でしょ。それがずっと想いを寄せてる人だなんて、正常じゃいられないよ。」
「そうかな…」
「まぁあんなに言っちゃったのは未来も、反省しなきゃね」
梓は重くなりすぎないように少し笑いを交えて話してくれる。
「梓、ありがとね…」
「急になによ(笑)
ってか嶺二も嶺二じゃない?」
「え?」
「人たらしすぎんのよ」
言われてみればそうだなと未来は思う。
「でも、嶺二が優しすぎるのは昔からだからなぁ………」
「お、“私は昔から嶺二のこと知ってる”アピール?(笑)いいねぇ」
「ちょ、そんなんじゃないっ!」
こうやって梓と話しているときはほんとに至福の時間だ。未来と梓はずっと話していたのだろう。話がある程度落ち着いてきた時、屋上のドアが開く。
ガチャ
「未来」
未来と梓の笑顔が少し強張る。
「嶺二、私の未来に何か用?」
未来が口を開くよりも先に梓が言った。“私の”ってなんて未来は思いながら二人の会話を聞いていた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【書籍化】番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました
降魔 鬼灯
恋愛
コミカライズ化決定しました。
ユリアンナは王太子ルードヴィッヒの婚約者。
幼い頃は仲良しの2人だったのに、最近では全く会話がない。
月一度の砂時計で時間を計られた義務の様なお茶会もルードヴィッヒはこちらを睨みつけるだけで、なんの会話もない。
お茶会が終わったあとに義務的に届く手紙や花束。義務的に届くドレスやアクセサリー。
しまいには「ずっと番と一緒にいたい」なんて言葉も聞いてしまって。
よし分かった、もう無理、婚約破棄しよう!
誤解から婚約破棄を申し出て自制していた番を怒らせ、執着溺愛のブーメランを食らうユリアンナの運命は?
全十話。一日2回更新 完結済
コミカライズ化に伴いタイトルを『憂鬱なお茶会〜殿下、お茶会を止めて番探しをされては?え?義務?彼女は自分が殿下の番であることを知らない。溺愛まであと半年〜』から『番の身代わり婚約者を辞めることにしたら、冷酷な龍神王太子の様子がおかしくなりました』に変更しています。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
【完結】小さなマリーは僕の物
miniko
恋愛
マリーは小柄で胸元も寂しい自分の容姿にコンプレックスを抱いていた。
彼女の子供の頃からの婚約者は、容姿端麗、性格も良く、とても大事にしてくれる完璧な人。
しかし、周囲からの圧力もあり、自分は彼に不釣り合いだと感じて、婚約解消を目指す。
※マリー視点とアラン視点、同じ内容を交互に書く予定です。(最終話はマリー視点のみ)
わんこ系婚約者の大誤算
甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。
そんなある日…
「婚約破棄して他の男と婚約!?」
そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。
その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。
小型犬から猛犬へ矯正完了!?
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる